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何の位
「何の位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
何の位の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
まに服べさせる事もできないんだよ」 丹「何うかして癒らば買って上げたいもんだが、
何の位のものでがす」 千「一箱三拾両だとさ」 丹「そりゃア高えな、一箱三拾両なん....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
かえれば、母は眼を閉じ、父は口を開き、姉と妻児は愉快そうに笑って話して居る。
「
何の位でとめられるですかね」またそろ/\臆病風が吹いて来た余は、右手にかけて居る....
「寛永武道鑑」より 著者:直木三十五
半兵衛は、青眼につけて、荒木と向合った。そして、そのまま、お互に動かなかった。
何の位経ったか、半兵衛には、判らなかった。呼吸が苦しくなり、汗が滲んできた。そし....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
皇時代からの貧乏で、死ぬまで恐らくは、火の車だったり、水の車だったりであろうが、
何の位貧乏し、何う大きくなって来たか、私の幼年時代から、話をして、死土産にしてお....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
下を向いた儘、心は差迫りながら、それで居て閑々として、波の階律に比べて私の動悸が
何の位早く打つかを算えて居た。而してヤコフ・イリイッチが更に語を次いだのは、三十....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
本位よこしてもいゝんだ、もう親族にまで打明け、此方で身請をしようという話がつけば
何の位金を出すか知れんが、手前だって親族も有るからそれだけに為ねえことはない」 ....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
走だと云うのは、亀甲万の醤油蔵は何うだえ」 由「何うも大きなもんですねえ、一年に
何の位造るんでしょう」 幸「大して造るてえ事だ、何でも一ヶ年に並亀甲万が七万樽以....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ど奇麗に出来て居り、とても現世ではこんな素晴らしい道路は見られませぬ。その街道が
何の位続いているかとお訊ねですか……さァどれ位の道程かは、ちょっと見当がつきかね....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
、お萓や見棄てられぬように気を付けなよ、それでも文治の嫁が思ったより優しいので、
何の位安心したか知れません、もう是で思い残すことはありません」 此の時台所の方....
「頸飾り」より 著者:辻潤
、ようやくそれを返済することが出来ましたので、無一物の私たちの身に取りまして、如
何の位辛うどざいましたか、少しはお察しを願います」 フオレスチャ夫人はちょっと....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ました故、これからは鉄道が日本国中へ蜘蛛の巣を掛けた様になりますそうですが、マア
何の位便利になるか知れませんが、其の頃は一寸旅立するにも中々|億劫な事で、田舎の....
「夜汽車」より 著者:牧逸馬
体の震動につれて震えているばかりだった。明日の朝七時三十二分には紐育へ着く――。
何の位い眠ったか解らない。ふと眼が覚めると、汽車は平原の寒駅に止まって、虫の声が....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
たり、議論をしたりする力があるものと認めているということです。たとい我々の意見が
何の位違っても、ここに我々の一|致する所があるのです。貴方がもし私が一|般の無智....