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何の辺
「何の辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
何の辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
て磁を検め方角を判断した、方角は分ったが其の上の事は更に分らぬ、併し此の室は塔の
何の辺に当るで有ろう、何うも時計室の直ぐの下に在る余の居間と凡そ並んで居るではな....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
方から来る肥料車も、あと押しをつけて、曳々声して家の方へ急いで居る。
「太田君は
何の辺まで往ったろう?」
彼は一瞬時斯く思うた。而して今にも泣き出しそうな四囲....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
い。鎧も、甲も、ぷすりぷすりだ」 「躾《しつ》けられんか。銃口《つつぐち》を見て
何の辺を覗っているか――」 「あはははは」 土方は、大笑いして 「蛤《はまぐり....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
った。
「今し方、五梃、侍が乗って行かなんだかのう」
「行かっしゃりました」
「
何の辺まで参っておろう」
「さあ、この宿を――外れたか、外れんかぐらいでござんし....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
の危機実に一髪と謂わざるべからず。若し幕府にして戦端を開かば、その底止するところ
何の辺に在るべき。これ勝伯が一|身を以て万死の途に馳駆し、その危局を拾収し、維新....
「舞子より須磨へ」より 著者:小川未明
一品料理店の前に、赤い旗が下っていた。其の店頭に立っていた女に、 『舞子の町は、
何の辺ですか』と聞いた。女は淋しそうな顔をしていた。 『町って、別にありません』....
「釜沢行」より 著者:木暮理太郎
所に残雪が現れ、而も六月の秩父には珍らしい程の量がある。もう余程来た筈であるが、
何の辺であるか更に見当がつかない。何でも高い方へ登りさえすれば甲武信岳へ出られる....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
くつぶやくのであった。私達は仙人谷から先へは行かなかったので、其架橋地点が果して
何の辺であるかを確め得なかったが、冠君の蹈査した結果から推せば、仮に架橋し得たと....