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何ぼう
「何ぼう〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
何ぼうの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門」より 著者:芥川竜之介
りながら、こんな事を云った。
「成程な、死人《しびと》の髪の毛を抜くと云う事は、
何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、され....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
生の面《めん》ばれ、御恩は決して忘れませぬ」
「そのように申してくれると、わしも
何ぼうかうれしいのだ。あちらさま御一統も、お目にかかるたび、そなたの噂が出ぬこと....
「禰宜様宮田」より 著者:宮本百合子
んだ。 「云う事うにもことう欠《け》えて、まあ何《あ》んたらことう吐《こ》くだ!
何ぼうはあ貧乏してても、もとあ歴《れっき》として禰宜様の家柄でからに、人に後指一....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
別けても山の手は近郊に接するほど、簾かかげて時鳥待つの楽しみもあり、江戸ッ児には
何ぼう嬉しいか知れぬものだ。 吾儕は爾く青簾を愛する、その初袷に赴いた心はやが....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
又縫直しますから召して御覧なさいまし」 永「好う出来た、一盃|酌いで呉れんかえ、
何ぼう坊主でも酒の酌は女子が宜え、妙なものだ、出家になっても女子は断念出来ぬが、....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
蘇格蘭の羊飼どもにはとても贅沢品じゃ。なあ、これを鼻先へついと突つければ誰だって
何ぼうでも彼等を買収する事は出来る、最後に燭台のない理由は、燭台なんかはいらない....
「河童小僧」より 著者:岡本綺堂
因も分らず、いわんや其の下手人も分らず、詮議も竟に其なりけりに済んで了ったとは、
何ぼう哀れなる物語。で、彼の怪しい人かげは、正しく此の水死者の幽魂が夜な夜な形を....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
……。 女房 そりぁな、皆さん、仙衛ムどん初め今日のお仕置きに会う人達の人のこと
何ぼうにも考えにゃ訳ではなかろうけんど、誰じゃとて飯も食えねえ有様では、そんだけ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
て所有する お手紙うれしく読みました。あなたの家の不祥な出来事のためにあなたは
何ぼうにか心を暗くせられ、また便利のお悪いこととお察しいたします。この休暇中も東....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ねえに。 女房 そりあな、皆さん、仙衛ムどん初め、今日のお仕置きにあう人達のこと
何ぼうにも考えにゃ訳ではなかろうけんど、誰じゃとて飯も食えねえ有様では、そんだけ....
「かもめ」より 著者:神西清
ムレット、もう何も言うてたもるな! そなたの語で初めて見たこの魂のむさくろしさ。
何ぼうしても落ちぬ程に、黒々と沁込んだ心の穢れ! トレープレフ (『ハムレット....