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「何共〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

何共の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
謂《いわゆる》鳥其巣を焚《や》かれた旅烏、バカアバカアと自ら鳴くよりほか無くて、何共《なんとも》せん方ないから、自分が援助するつもりで来た成合平左衛門に却《かえ....
連環記」より 著者:幸田露伴
では、おろかさは云うまでも無いし、其の困惑さも亦言うまでも無いが、主人もこれには何共困るだろう、何とかして遣りたいが、差当って今何とすることもならぬ、是非が無い....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
涙に思わず声が出て泣伏しました。 十一 山平も面目なく、 山「何共申訳はござらぬ、重々不埓至極な事拙者…」 重「いゝや少しも不埓な事はござらん....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
。跡で只嬉しいのは桑原治平で、千円取られるのを助かったのでございますから、 治「何共お礼の為ようがない」 と、吝嗇な人で女の事でなければ銭を使わん人であります....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ません、私は何《ど》うなっても宜しゅうございますが、貴方の児《こ》だから殺すとも何共《どうとも》勝手になさいだが、表向には出来ませんから、此の坊やアだけは今晩|....
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
ア、大切《たいせつ》に取って置きな、御三家御三卿が喰《くら》うてえんだが、旨くも何共《なんとも》ねえものを飲むんだな、香の物の好《い》いのを出して呉れ、酒家《し....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
の利潤を蓄積して校舎建築費に当つる心算《つもり》に御座|候《そろ》依っては近頃|何共《なんとも》恐縮の至りに存じ候えども本校建築費中へ御寄附|被成下《なしくださ....