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何奴
「何奴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
何奴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俘囚」より 著者:海野十三
い顔面を惨《むご》たらしく破壊して逃げるとは! 一体、そんなことをする悪漢は、
何奴《なにやつ》だろうか。手紙の中には、犯人は松永を目標とする者だと思うと、書い....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
わせた。 「…………」 「この可哀そうな千代子さんの兄さんを殺したのは一体何処の
何奴だったでしょうか! 知っている? 知らない?……では教えたげましょうか。その....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
半ばきまりわる気に怪漢をグルグル捲きにしばった。 「先生お怪我は? してこいつは
何奴でしょう」 「わからないな。ともあれ約束の時間が来る。運転手! お前はこいつ....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
なら言って聞かせる事があらあ。一体、お由の屍骸を一番初めに見附けて来たなあ何処の
何奴だ。あの晩、てめえは何処で何をしていやあがったんだ。お由の胸へ匕首を差し附け....
「遊星植民説」より 著者:海野十三
まいますよ、アリャ、リャ、リャ、リャ……」 「これ、乱暴なことをするのは、何処の
何奴じゃ」 「博士ね、ここに紹介状を持って参りましたワ」 「おお、なんと貴女は、....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
盗みやがったか」 「おさわぎでない。動けば撃つよ。わたしゃ、気が短いからね」 「
何奴だ、きさまは」 「まっくらやみで、目が見える猫女と申す者でござる。ほらお前さ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
が赤見沢博士を病院から出したんだろうか、わが輩《はい》の許可を得もしないで……。
何奴《どいつ》が出したか、怪《け》しからん奴《やつ》どもだ) と、かんかんにな....
「海底都市」より 著者:海野十三
のびをした。 (水責《みずぜ》めにして、僕を溺死《できし》させるつもりか。一体|
何奴《どいつ》だ。こんなに僕を苦しめる奴は?) もういけない。爪先で立っていて....
「雪魔」より 著者:海野十三
いてとてものぼれない。ざんねんだ。お前の来てくれることを祈っている。 いったい
何奴だろう、思いがけなく穴の奥から現われた奴は? 人間とは思われない。からだは....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
いったように、その男のたましいなるものは、非常にすごい奴にちがいない。いったい、
何奴《なにやつ》だろう」 治明博士は、再びおどろきの色をみせて、そういった。 ....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
か、二人のうしろに立っているのは、顔の黄いろい若い東洋人だった。 「貴様、どこの
何奴か」 「僕の顔をみれば、大よそ見当はつくでしょうがな」 と、かの若い東洋人....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
れとくらわす。此女取調の筋があるで、交番まで引立てる、私は雀部じゃというてみい、
何奴もひょこひょこと米搗虫よ。」 「呑気なものさね、」と澄まし切って、島野は会心....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
って固めている。武装した稚児も交っている。遠くで大勢の読経の声終る。) 法師一『
何奴だ、そこへ来たのは』 源右衛門(刀を提げ立はだかったまま)『本願寺浄土真宗、....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
お歩行きなさいな、深張でなくってもです。」 「人が笑いますよ。」 「誰が? え、
何奴が笑うんで、」 と、すぐにひらめく眉の稲妻。 お夏は真面目に、わざと澄ま....
「活人形」より 著者:泉鏡花
可しと、「誰だ。何誰じゃ。と呼懸くれば、答は無くて、「赤城様。得三様。しや忌々し
何奴ぞと得三からりと部屋の戸開くれば、かの声少し遠ざかりて、また、「赤城様、得三....