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「何時かしら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

何時かしらの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
時計」より 著者:宮本百合子
ークの寄宿舎では豌豆がちの献立であったから腹がすいて困った。その時、デスクの上で何時かしらと眺めるのも、その時計であった。 ところが、二年ばかりすると、動かな....
竹の木戸」より 著者:国木田独歩
は好い案排に暖かいね。母上でも今日は大丈夫だろう」と両手を伸して大欠伸をして 「何時かしらん」 「最早直ぐ十二時でしょうよ。お午食にしましょうか」 「イヤ未だ腹....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
た。夜中に一寸目をさまし。そのまま又眠ってけさ、時計がうつ音で目がさめたの。おや何時かしら、一《ひとう》つと数え、二つ三つとかぞえ、九時ごろになったのかしらとい....
貞操問答」より 著者:菊池寛
準之助氏をながめやりながら、夫人はもうこのことは、片づいたと云わんばかりに、 「何時かしら、添田さんは、随分遅いわねえ。」と、空うそぶいている。 準之助氏は、....
地上」より 著者:島田清次郎
を顫わせていた。和歌子は自分の家のことを想い出して少し心配になり出した。 「もう何時かしら」 「何時だっていい。僕は夜通しでもここにいたっていい。僕だっていつま....
少年・春」より 著者:竹久夢二
の周囲はすべてこれ、風に光る草の原であった。 あなたはブランコが揺れるままに、何時かしら、藍色のキモノに身を包んで藍色の大海原を帆走る一個の船夫であった。 ....