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何用
「何用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
何用の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
かと思ったので、煙管《きせる》をはたきながら、寛濶《かんかつ》に声をかけた。
「
何用じゃ。」
「ええ、宗俊《そうしゅん》御願がございまする。」
河内山《こうち....
「金属人間」より 著者:海野十三
お目にかかりませんでしたなあ、針目博士」 「そうでした、そうでした。で、きょうは
何用あって、ここへきたのですか」 博士はすぐ質問の矢をはなった。 「それは、あ....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
あった。 「率直に申せばその通りで、あれは残念でございましたよ。が、それにしても
何用あって、永生の蝶や桔梗という娘を、あの不思議な山尼達は、横取って行ったのでご....
「地球要塞」より 著者:海野十三
X大使の試問《しもん》――地球に資源がなくなったら 「おい、X大使。一体
何用あって、無断で、クロクロ島へ闖入《ちんにゅう》したのか。はっきり、わけをいえ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
それ以上に発展しなかった。 (この土地は、たしかにイギリスにちがいないが、自分は
何用あってこんなところへ来たのであろう) 赤十字のマークをつけた病院の自動車が....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
ンですよ」 「なに、ロンドン? イギリスのロンドンのことかね」 「そうです」 「
何用あって……」 「幽霊の研究のために……」 「よさんか。わしを馬鹿にする気か」....
「火星兵団」より 著者:海野十三
せてくれたまえ」
「千二少年ですか。彼は……」
と言いかけて、
「博士は少年に
何用ですか」
「うむ、千二が、一しょにつれになっていた丸木という怪漢について、話....
「怪塔王」より 著者:海野十三
のです。 怪塔王は、受話器を手にとりました。 「おう、お前は監視機百九号だね。
何用か」 「はい、監視機百九号です。いま小笠原附近の上空を飛んでいますが、はるか....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ことはどうでもよい。わしの室へ、物取のように闖入するなんて、無礼ではないか。な、
何用ではいってきたのか」 「いや、その御挨拶は恐れ入りました。宣戦布告はなくとも....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
の駕籠の方へ近寄って来たが、 「拙者は白河戸将監でござる。白河戸郷の長でござる。
何用あって参られたか?」 こう四挺の駕籠に向かって云った。 と、その声に応じ....
「稚子法師」より 著者:国枝史郎
殿、何方へ参られます?」 恐る恐る主水は訊いた。 「八万億劫の地獄へ参る」 「
何用あって参られます?」 「閻羅王、祐筆を求めるに依ってな――」 「私もお供致し....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
して何もないが、東邦人には相違ござらぬ」十平太は昂然と云う。 「それはそれとして
何用あって我らの国へは参られたな?」オンコッコは突っ込んだ。 「交際を修め貿易を....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
! 御意得たい! 専斎でござる。隣家の専斎で」 「これはこれは専斎殿、その大声は
何用でござるな?」 悠々と紋太郎は玄関へ出た。 「賊でござる! 賊がはいってご....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
満足でござる」 多四郎もいかにも嬉しそうに云った。 「それに致しても秋山殿には
何用あって、このような所に?」 「それは拙者よりお訊きしたい位で、
何用あって逸見....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
がしは下野の国の住人、那須与市宗隆の弟、同苗与五郎宗春。 玉虫 その与五郎どのが
何用あってここへはまいられた。 与五郎 妹御を所望にまいった。仔細はおおかた御存....