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「何箇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

何箇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
かりを、風景ならば西洋風の建物を描《えが》いたのが多いようだった。広子は結婚前の何箇月か、――殊に深い秋の夜《よ》などにはそう云う油画の並んだ部屋に何時間も妹と....
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
んだがね、あれは恐らく世界中で一番|汚《きたな》いことを書いた小説だろう。」 (何箇月かたった後《のち》、僕は何かの話の次手《ついで》に『悪魔』の作家に彼の言葉....
」より 著者:芥川竜之介
、火を透《す》かしたアイロンも――いや、彼女を尋ねて行ったことも確かにわたしには何箇月か前の(あるいはまた何年か前の)夢の中に見たのと変らなかった。のみならずわ....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
れなければならない。私立の幼稚園から高等科までを包括する学校は東京・大阪その他に何箇所かある。これらの学校は子供の才能に従って自由な教育を与えるという主張によっ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
鉄砲でも持って来な、月《つき》やくを流す薬が幾通りあって、子を堕《おろ》す手段が何箇条あるか、子を産んで間びく方法が幾通りあって、どういうふうに、どういう階級で....
幼年時代」より 著者:堀辰雄
有様が少年にはいかにも異様だった。…… そこに私達が何日ぐらい、或《あるい》は何箇月ぐらい泊っていたか、覚えていない。それからその家の主人の、「きんやさん」と....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
日。大変くわしいでしょう、当用日記にはこういうこともあります。二十三日までに玉子何箇になるでしょう。 呉々かぜをおひきにならないように。あなたは何日がお書き初....
鑢屑」より 著者:寺田寅彦
災害に襲われそうである。被服廠跡でも、今度は一箇所ですんだが、この次には、これが何箇所にもなるだろう。それから、今度の地震にはなかった新しい仕掛けの集団殺人設備....
狼疾記」より 著者:中島敦
ものだそうだが、どうやらこれは女ばかりに限らないようだ。そういえば、俺はここ何年何箇月かの間、自分に向って発せられた一つの讃辞をも聞かなかった。自分の飢えていた....
発掘した美女」より 著者:坂口安吾
た。バスのタイヤの跡が一尺以上めりこんでいる。車の速力よりも歩く方が速いところが何箇所もあって、そのたびに先廻りして自動車を待ったり、後を押したりしなければなら....
烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
来、市民は次第に赤ん坊同様になってしまったのである。考えると可笑しなものである。何箇月か何年か、ないしは何十年の後に、一度は敵国の飛行機が夏の夕暮れに烏瓜の花に....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
かし、こういう臆測がみなまちがっていたとしても、現在のところではそこに達するのに何箇月かかるかわからないような、極地に近い土地への航路を発見することで、あるいは....
アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
るだの、停留所で電車を待っているとのこと――まるで一個のルウス・ジュッドが同時に何箇処にも現れている有様で、警察は少からず困らせられた。が、出鱈目の中に一つの真....
ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
線が無数に書けるよ、実にその相互に異ったる状態を有せる曲線の即ち弧という奴の数は何箇あるか知れない。まして人間の指で書くような出鱈目の曲線は何千万状あるか知れる....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
風俗のように幾許かの結納を納めて、そうして財産はどれだけ持って来るとか、あるいは何箇の荷物を贈るというような事は決してやらないです。あるいはまた夫の財産はどれだ....