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余し者
「余し者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
余し者の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
えないのがある。父兄が叱ろうが、教師が説諭しようが、なんの利き目もないという持て
余し者がずいぶん見いだされた。 学校でも始末に困って退学を命じると、父兄が泣い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
宿でたいてい手並はわかっているではないか。しかし、昔をいえば道庵も、江戸市中の持
余し者であった茶袋の歩兵を見事に取って押えて、群集をアッといわしたことがある。あ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、 「いや、そうではない、もう少々遠方へ行ってみたいのだ。実は、娘がな、あの持
余し者が上方見物に出かけている、そのあとを追いかけるわけではないが、わしも一度、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぶらいかん》の仲間の兄貴株であろうと見るに相違ない。そうでなければ、船頭仲間の持
余し者と見たであろう。しかし、よく見ると、無頼漢でもなければ、船頭仲間の持
余し者....