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余党
「余党〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
余党の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うに、得意先の秘密と人の秘密をも洩らすようなことは決してないのです。大塩平八郎の
余党の中には甲州へ落ちたものが少なからずある、その中の幾人かは、この山の娘たちに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、お輿入《こしい》れ間もないことで、その死因は単純な果報負けだともいうし、坂崎
余党のうらみの毒によるものだともいうし……また、昼夜に弄《もてあそ》ばるる天樹院....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
こんでしまえば、捜索の人を、永久に隠匿《いんとく》することができる。天保の大塩の
余党のうちにも、これらの手によって、山の奥へ隠され、再び世に出でない安楽の生涯を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。 それは、つもってみても分らず、苟《いやしく》もファッショイ、三ぴんの
余党でない限り、道庵に対して、この辺にそう魂胆や遺恨を持っている者はないはず――....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
蔭者だ」 「しかも一通りの海賊ではない。やはりこれは赤格子だ。そうでなければその
余党だ。そいつがどこかでご禁制の船を、建造しているに相違ない」 益※声を落とし....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
かりだ! どうせ討って取る貴様だったのだ! ……ここで貴様を討って取る、その後で
余党を燼してみせる! ……俺ばかりではない、敵は多いぞ! 北条のご前に用心しろ!....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
波の御領主は、有名な義伝公で、あのとおり豪邁で、徳川家に楯をついたお方――天草の
余党はあの君のお情けで、阿波の奥地へ棲むようになりました。原士の中に七家の切支丹....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 まもなく。 上杉|能憲は流刑になった。同時に、直義の厳命で、師直師泰の
余党検挙が、各地の国元や洛内でその日から開始された。 すると、そのまた反動だろ....