余所事[語句情報] »
余所事
「余所事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
余所事の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
国人の書を読み、かかる虐政行なわれたればこそ仏国に大不祥の事変を生出せるなれと、
余所事《よそごと》に聞き流したる当時を、今となって反って恋しく思うなり。 次に....
「道草」より 著者:夏目漱石
。それにしても自分の細君が今にも絶息しそうな勢で咳《せ》き込んでいるのを、まるで
余所事《よそごと》のように聴いて、こんなものを平気で読んでいられるところが、如何....
「縮図」より 著者:徳田秋声
一人|殖えました、どうして家には男の子が出来ないんでしょうなどと書いてあったが、
余所事のような気持で、嬉しくも悲しくもなかった。柳原時代の前後、次ぎ次ぎに産まれ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
当てられ、重苦しい苦悩の下から、燃えのこりの生命が燻り出したような感じで、今まで
余所事のように読みすごして来た外国の作品などに、新らしい興味を覚え、もしも余生が....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
》し出したが、叔母は木然《ぼくぜん》として情|寡《すくな》き者の如く、「ヘー」ト
余所事《よそごと》に聞流していてさらに取合わなかッた、それが未《いま》だに気にな....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
人を少食にするのは何とか工風《くふう》がありそうに思いますがどうでしょう」と先ず
余所事《よそごと》らしく話しかける。お登和も
余所事に聞きけん、別に顧慮する所もな....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
人を獄に下し大いに呵責拷問して居るということです。
かかる事を確かに聞きながら
余所事に看過して国に帰るということはどうしても出来ません。そこでこの事をシナ政府....