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「余日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

余日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
、松倉家からの注進を聞きながら、脾肉《ひにく》の嘆《たん》を洩しているうちに、十余日が経った。いよいよ十二月八日、上使|板倉内膳正《いたくらないぜんのしょう》が....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
なく種々の死法則のようやく整頓《せいとん》されつつあることである。青柳町の百二十余日、予はついに満足を感ずることができなかった。 八月二十五日夜の大火は、函館....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の初めは今の八月に当る。一年を三六五日にするために歳の終りへもってきて『五日の剰余日』を置いた。太陽の一周行の期間は三六五日より五時間四分の三だけ長いから、だん....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
と別れる事が甚だつらいのだが、どうにもならぬ。坊やは、七月三日より本日まで約五十余日滞留し、その間にかなり身体は伸び体重は殖え、下歯二本生え、えんこが出来るよう....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
心配したのかも知れない。 かくて、信玄は海津城に謙信は妻女山に相対峙すること十余日に及んで、いつか九月九日|重陽の節句になった。 謙信は悠々として、帰国する....
錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
理に白糸を上座に直し、膝を正し、きちんと手をつく。 欣弥 一別以来、三年、一千有余日、欣弥、身体、髪膚、食あり生命あるも、一にもって、貴女の御恩…… 白糸 (耳....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
いますと言って、矢田の母は又もや涙をこぼして喜んだそうです。そこで、ことしももう余日がないので、来春になったらばいよいよお蝶を輿入れさせるということに取りきめて....
有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
いますと言って、矢田の母は又もや涙をこぼして喜んだそうです。そこで、ことしももう余日がないので、来春になったらばいよいよお蝶を輿入れさせるということに取りきめて....
健康と仕事」より 著者:上村松園
も無理がたたったのであろう。 胃のぐあいが少しよくなった頃には、締切日があと十余日くらいになってしまった。 「夕暮」の絵の下図も出来ていたことだし自分としても....
妖怪学」より 著者:井上円了
の婦人とをしてこれを験せしむるに、果たして、要するところの成績を得たり。その後十余日を経て、再びその書生と婦人と余と三人相会して、大小長短一定せざるいろいろの竹....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
後の婦人とをしてこれを験せしむるに、果たして要するところの成績を得たり。その後十余日を経て、再びその年少輩と婦人と余と数名相会して、大小、長短一定せざるいろいろ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
眼は推服すべきものであった。 明治四十年の六月、突然|急痾に犯されて殆んど七十余日間|病牀の人となった。それから以後著るしく健康を損じて、平生|健啖であったの....
西航日録」より 著者:井上円了
て茶を飲み、また杯をあげるのだから。五千里の航程が遠いなどはいうまい。いまより十余日もすれば家郷に至るのだ。) 船中、最初は毎日一物の眼光に触るるなきも、さら....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
九日よりただちに十一日に飛び越し、十日は零日となる。米国に往航するときには一日の余日を生じ、日本へ帰航するときは一日の空白を生ずるなり。 十一日、晴れ。ただし....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
三日より新富座にて、西南戦争を脚色したる「西南雲晴朝東風」の通し狂言を上演。八十余日間打ち通して、古今稀なる大入と称せらる。明治時代における長期興行のレコードな....