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「余習〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

余習の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
こころ」より 著者:夏目漱石
る今のあなたがたから見たら、定めし変に思われるでしょう。それが道学《どうがく》の余習《よしゅう》なのか、または一種のはにかみなのか、判断はあなたの理解に任せてお....
十二支考」より 著者:南方熊楠
時、差当りこれをその叔父に嫁して平気な所ありと読んだが、すなわち系統を重んずるの余習で、国史を繙《ひもと》く者は少なくとも鎌倉時代の末まで邦人殊に貴族間に同姓婚....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
うして肝腎の君側の執務は間を隔てているから、何らも知れないのである。つまり太平の余習として何に限らず、古参は新参に威圧を加え、それで位地を保つというような弊が、....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
料理屋とを混同しているような昔の観客は、確かに不心得者に相違ないのであるが、その余習のまだ失せない時代に哺くまれたわたしなどは、“かべす”などという言葉を聞くと....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
その賤視されたのは、必ずしも彼らばかりではなかった。古代|雑戸時代・傀儡子時代の余習をついで、大多数の工業者・遊芸者等はみな賤しいものとされていたのである。こと....