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「余談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

余談の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
なったと云う、不思議な御姫様がございました。この後《あと》の御姫様の事は、全くの余談でございますから、ここには何も申し上げますまい。が、中御門《なかみかど》の御....
路上」より 著者:芥川竜之介
つは嫉妬を焼いたと云う、その事だけが悪いんだと思ったもんだから、――いや、これも余談だった。僕が君に話したいのは、その僕の所へ来た手紙と云うやつなんだがね。」 ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が、その後も給仕男という名義《めいぎ》で営業していました。男娼《かげま》のことは余談にわたりますから、詳しくは申し上げませんが、なにしろ女と違って、子供時代が売....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
用意しておくならば引抜きの不安などはどこかへ消し飛んでしまうであろう。 これは余談であるが、だれか人気のある俳優が他へ引き抜かれるとその翌日あたりの新聞にその....
自叙伝」より 著者:大杉栄
寧な答礼にすっかり恐縮しかつありがたがったものだ。それを思うと、これはまったくの余談ではあるが、山川均君なぞは恐ろしいほどの先輩だ。彼はすでにその頃キリスト教主....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
手勢が、炎天下に色あげをされつつ、粛々として陣を張っているのであった。 これは余談に亘るが、彼れ醤は、日本軍のため、重慶を追われ、成都にいられなくなり、昆明で....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
はその時御二十四、姫は御十七、どちらも人生の花盛りなのでございました。 これは余談でございますが、私がこちらの世界で大和武尊様に御目通りした時の感じを、ここで....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
残り、ふとして、浴客の耳に伝うる処は……これだけであろうと思う。 しかし、少し余談がある。とにかく、お桂さんたちは、来た時のように、一所に二人では帰らなかった....
映画と音楽」より 著者:伊丹万作
これでいい映画のできるわけがない」と、こうくるに決つたものだ。 ここでちよつと余談にわたることを許してもらいたいが、映画において重大なのは何も音楽一つに限つた....
蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
せまして、ほかの道楽はともあれ、勝負事だけは決してさせない事にいたしております。余談でございますが、この蜘蛛についてはまだお話があります。 かのお春の旦那で、....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ものもあるが、小説愛好者、殊に馬琴随喜者中に知るものが少ないゆえ抄録して以てこの余談を結ぶ。 (昭和三年四月仏誕会)....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
ている。これは実に百姓生活をしている人達には分らぬ気持であり、また事実でもある。余談になるが、浩さんへ無けなしの十円を出してやると、それがぱっと喧伝されたとみえ....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
といった。遅いとは思ったが、初めて時間に気が付いて急いで座を起とうとすると、尚だ余談が尽きないから泊って行けといいつつ、「お客様の床も持って来てくれ」と吩咐けた....
久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
めやしないというんで、給料も余計は払わない、ということになるんでしょう。 大分余談が多くなりました。米斎君の舞台装置ではもう一つこういう話がある。明治四十三年....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ひげにみちていたのだ。) 以上、すでに五万マイル余の紀行を記述しおわり、さらに余談として、前記に漏れたる韻文を掲ぐ。まず、今回世界周遊の目的は南半球の視察にあ....