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作り替え
「作り替え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
作り替えの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
うことは遠慮しなければならないような習わしになっていたので、大工の六三郎は武士に
作り替えられて、大和の浪人小柴六三郎という名を番附にしるされた。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
詩の五、六の句〈樹影沈んで魚樹に上り、清波月落ちて兎流れに奔《はし》る〉とあるを
作り替えたのだ。予が見たところ兎を海へ追い込んだり急流に投げ込んだりすると直ぐに....
「街頭の偽映鏡」より 著者:佐左木俊郎
を思い詰めていると発作が起こるというのじゃなくて、永峯の奴がおれの頭をそんな風に
作り替えていったんだ。ぼくだってもう、永峯のことなんか忘れているんだから」 「永....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
かぎりに、夜昼となく打ちましても、意にかなうほどのもの一つもなく、さらに打ち替え
作り替えて、心ならずも延引に延引をかさねましたる次第、なにとぞお察しくださりませ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
将武が象に頼まれて巴蛇《うわばみ》を殺し象牙を多く礼に貰うて大いに富んだてふ話を
作り替えたものと断じたは手脱《てぬか》りだ(馬琴が言うた通り巴蛇象を食い三年して....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り》は、南蛮僧などが、古ギリシアのウリッセスの譚を将来したのを、日本の事のように
作り替えたてふ論を出されたと聞いたが、いまだに手に入らぬからその論を拝読せぬ。し....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
たと語り、仏その因縁を説くのだが余り長くなるから中止としよう。 あり来った話を
作り替えるにはなるべく痕跡を滅するのを上手とするから、大体について物羨みはせぬ事....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
と作ったり、麦条を打てといったのを己《おの》れを討つ企てと誤解して伯父を殺したと
作り替えたと知らる。 予、大学予備門で習うた誰か英米人の読本にも類話があったが....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
身が来年の強制施行には反対だそうで、その理由は知らないが、斎藤首相は、土地台帳の
作り替えなどに膨大な経費が要るという理由で、矢張反対だそうである。――だが、第一....
「絶縁体」より 著者:豊島与志雄
て三日ばかりたってから、市木さんはその竹垣をすっかり取り壊してしまった。いよいよ
作り替えるのだな、と私は思ったが、そうではなかった。 竹垣を取り払ってから、市....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
。痩せても枯れても七百石の屋敷をこれほどに住み荒して……。いや、屋敷の荒れたのは
作り替えもなる。心の荒れ果てたのは容易に
作り替えはなるまい。というたら、この伯母....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
納まらぬからといっております。豊前の元松という村の丹波大明神なども、四度もお社を
作り替えて、だんだんに神殿を大きくしなければならなかったといっておりました。昔丹....