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「作り立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

作り立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
く余を連れて行きとある一室の中に入れた、此の室は今まで居た室と大違い、最と風雅に作り立て、沢山古器物杯を飾り、其の中に仙人の様に坐して居る一老人は確かにポール先....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
《まね》はしない。罪悪を罪悪として摘発することは己れの職務だが、罪悪を罪悪として作り立てて人を陥れることは、江戸っ児にはできねえ、という自負心があった。おれのは....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しこの先をお聞き下さい、いいですか」 「厩《うまや》、遠侍に至るまで、ゆゆしく作り立てなさばやと心には思へども、いろいろ事足らねば、ただ竹を四本立ててぞゐたり....
十二支考」より 著者:南方熊楠
いて置いたが、あるいは鼠王を勿体《もったい》付くるため祠僧が密《ひそ》かに金色に作り立てたかも知れぬ。『譚海』一一に徳川将軍の世にオランダ人が持ち渡った奇物の内....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
た。わしはその日くらい皇帝がりっぱな服装《なり》をしてるのは見たことがなかった。作り立ての貨幣みたいにきれいだった。」 「そして旦那は、定めし幾度も傷を負われた....
民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
事に過ぎません。 用が生命であるため、用を果す時、器は一層美しくなってきます。作り立ての器より、使い古したものはさらに美しいではありませんか。「手ずれ」とか「....