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作事
「作事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
作事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
ら顔を出して、 「博士、それはまことにお気の毒ですがネ、テレビ放送にはお二人の所
作事が見えただけで、声の方はラジオが停ったきりで高声器はウンともスンとも鳴りませ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
半七は幸次郎をみかえって笑った。 「やあ、御免だ」 「あんまりそうでもあるめえ」
作事場の役人にことわって、半七は仮橋のあたりを一応見まわった後に、西の橋番をたず....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
点いている。そこにもう一枚|扉があって閉まっていた。その裡が湯どのらしい。 「半
作事だと言うから、まだ電燈が点かないのだろう。おお、二つ巴の紋だな。大星だか由良....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
と早合点されてはいけない。実はその間諜一味は××人なのである。本来ならば「丸木花
作事本名張学霖は……」といった風に書くのが本当なのであるが、それを一々書くのが、....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
げて、それを叩いたり三味線を引いたりして、種々な音色を聞かせたが、これは芝居や所
作事にまで取り入れられたほど名高いものである。 二 それから両国....
「山の湯雑記」より 著者:折口信夫
てたようだから、定めてあの山の上の数軒しかない古い湯宿が、立てこんだことだろう。
作事小屋・物置部屋などに、頼んで泊めて貰った客などもあるであろうと思う。 最上の....
「怪しの者」より 著者:国枝史郎
る」 この時突然屋敷内から、火の手が立ち昇りました。 「火事だ!」 「大変だ、
作事場が燃える!」 人々は叫んで走って行きました。 「鶴吉殿」と耳に口を寄せ、....
「多神教」より 著者:泉鏡花
の花の舞台、咲いて乱れた花の中に、花の白拍子を舞っている…… 巫女 座頭俳優が所
作事で、道成寺とか、……申すのでござります。 神職 ははっ、ははっ、恐れながら、....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
して今の菊五郎という役者は、役柄の範囲が広い様に見えて、実は狭い役者である。 所
作事は源之助の得意とするところではないので、先代菊五郎が、「茨木」「戻橋」「土蜘....
「おせん」より 著者:邦枝完二
らばったのさえ気付かずに夢中で長兵衛の方へ膝をすり寄せた。 「丁度二|番目の、所
作事の幕に近え時分だと思いねえ。知っての通りこの狂言は、三五|郎さんの頼朝に、羽....
「大力物語」より 著者:菊池寛
と有名な大力の女がいた。それは近江のお兼である。この女のことは江戸時代に芝居の所
作事などにも出ているし、絵草子にも描かれている。 この女は、琵琶湖に沿うたかい....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
分担して専門的に行わせます。耕作の上手な人々は一団となって順番に全部落の家庭の耕
作事業を片付けて行く。裁縫の上手な娘は、前の担任者の後を享け継いでその部落全部の....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
狗の面を被ったものが出て、手に三叉鉾を持ち、足に高足駄をはいて、笛に合して種々所
作事をする。次に神楽がある。大きな獅子を二人であやつり、一人はその頭を持ち、一人....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
たり、出刃庖丁を操ったり、鼻の先へ棒を立てたり、昔の傀儡子がなしたような色々の所
作事を演じている。その名は相変らず神楽と云っても、実は一派の遊芸者になっているの....
「味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
みる所なき唯々慨歎するほかはない。欧米人をやたらに有難がり、一から十まで外人の所
作事真似事風習は、心ある者をして顰蹙せしめているが、洋食に砂糖気のないことには気....