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「作事場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

作事場の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
まるで酒甕《さかがめ》の中へでも落込んだ有様である。あとから分った話だが、これは作事場《さくじば》と云うんで、技師の鑑定で、ここには鉱脈があるとなると、そこを掘....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
半七は幸次郎をみかえって笑った。 「やあ、御免だ」 「あんまりそうでもあるめえ」作事場の役人にことわって、半七は仮橋のあたりを一応見まわった後に、西の橋番をたず....
石狩川」より 著者:本庄陸男
の努力をしたのであった。つまり昨日までは彼らも支配者のうちであった。 ある朝、作事場の下、――船着き場の川上に浮べておいた筈《はず》の筏《いかだ》が見えなくな....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のを見物に、自動車へ満載で行った。ところが、そこは寺でも何でもないトタン屋根の大作事場で、その梵鐘の発願人根津嘉一郎。大仏もこしらえかけてある。職人が働いていて....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
く、作者(画家)の立場(描く焦点)がない。それに面白いことは、近代設備は、昨年の作事場《さくじば》的工場内よりカラリとしていて、独特の空気があるのが、光子さんの....
怪しの者」より 著者:国枝史郎
る」 この時突然屋敷内から、火の手が立ち昇りました。 「火事だ!」 「大変だ、作事場が燃える!」 人々は叫んで走って行きました。 「鶴吉殿」と耳に口を寄せ、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
こは十分承知しているが、遠い上州にある草薙家のご遺族たちは、天鬼様が、城ぶしんの作事場で、土工や石工などになぶり殺しになったのだとはご存じないし、また、左様なこ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が、打明けていう事情というのを聞くと、こうであった。 濠端の石置場には、お城の作事場に働いている者や往来の頻繁を当てこんで、何十軒といっていいほど、休み茶屋が....