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「作句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

作句の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
微笑」より 著者:横光利一
座は声もなく句作の最中であった。梶と高田は曲縁の一端のところですぐ兼題の葛の花の作句に取りかかった。梶は膝の上に手帖を開いたまま、中の座敷の方に背を向け、柱にも....
旅愁」より 著者:横光利一
の善悪よりも、前からの真紀子との間の自分の立場を明瞭に語りたい意の動きで、彼女の作句の中からそれに適当したものを択んだにちがいないことは分っていたが、それでも矢....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
いにおいては自然にそうなるべきはずのものではないかと思われ、そういう意識をもって作句してもしかるべきではないかと思うのである。しかしこれについては、古来の作例に....
俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
精神的意義をもつものであるということがおぼろげながらもわかって来る。それと同時に作句ということが決してそう生やさしい仕事ではないことが想像されるであろうと思われ....
飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
た。が、そう云う偉い人を知らずにいるのは不本意だったから、その飯田蛇笏なるものの作句を二つ三つ尋ねて見た。赤木は即座に妙な句ばかりつづけさまに諳誦した。しかし僕....
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
ある。乳責りなく児、葱ぬく我、足袋つぐ妻の句は作者の境遇がうみ出した生活の為めの作句である。世紀末の幽うつ、悩ましさ逃れがたい運命観をさえ裏付けているが、同じ生....
西林図」より 著者:久生十蘭
るかげもないようになってしまった。 鹿島の孫娘の文《あや》子が、冬亭のところへ作句の手ほどきを受けにくるようになったのは、日華事変のはじめごろだったろうか。冬....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
間の書信の往復は極めて頻繁であった。それには文学以外の記事も多かった。――自分の作句が活字となって現われたのは実にこの『俳諧』を以て初めとする。そうして我らの句....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
志丈自身のを「梅ほめて紛らかしけり門違い」と披露せしめている。いずれも圓朝自らの作句とおもうが、いかにもそれぞれの人らしい感じのでている上にさして月並でない。嫌....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
字にしてみるということが、俳句の道にはいるためには第一の条件であります。私が前の作句の例に現在の住まっている土地である鎌倉やその他自分の身辺のことを主として取っ....