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「作用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

作用の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
うして、この行為の上では全く反対に思われる二つの結果が、実は同じ原因――同じ神経作用から来ているという事実にも、もちろん彼はとうから気がついていた。 「しかし、....
」より 著者:芥川竜之介
物が、コブラの前では動けないように、敏子の心もいつのまにか、苦しみそのものの催眠作用に捉《とら》われてしまった結果であろうか? それともまた手傷《てきず》を負っ....
河童」より 著者:芥川竜之介
だけです。」 「それだけで河童は死ぬのですか?」 「死にますとも。我々河童の神経作用はあなたがたのよりも微妙ですからね。」 「それは死刑ばかりではありません。殺....
寒さ」より 著者:芥川竜之介
ん。僕の発見は長谷川君を大いに幸福にしているはずじゃないか?――堀川君、君は伝熱作用の法則を知っているかい?」 「デンネツ? 電気の熱か何かかい?」 「困るなあ....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
―宿命的にあらゆる物を狂気にさせる声援を与えた。 勿論この声援は二人の若者にも作用した。彼等は互に血走った眼の中に、恐るべき憎悪を感じ合った。殊に背《せい》の....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
あえ》てしなければならぬことである。この故に万人に共通する悲劇は排泄《はいせつ》作用を行うことである。 強弱 強者とは敵を恐れぬ代りに友人を恐れるも....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
の超自然な事実を、御承認になる事が出来ましょう。どうして、この創造的精力の奇怪な作用を、可能視なさる事が出来ましょう。それほど、私が閣下の御留意を請いたいと思う....
或る女」より 著者:有島武郎
した。口から喉《のど》はあえぎたいほどにひからびて、岡の肩に乗せた手は、生理的な作用から冷たく堅くなっていた。そして熱をこめてうるんだ目を見張って、事務長の後ろ....
或る女」より 著者:有島武郎
てしまいたいような狂暴な執念が葉子を底知れぬ悲しみへ誘い込んだ。 心の不思議な作用として倉地も葉子の心持ちは刺青《いれずみ》をされるように自分の胸に感じて行く....
小さき者へ」より 著者:有島武郎
にあるようにお前たちを護らずにはいないだろう。よく眠れ。不可思議な時というものの作用にお前たちを打任してよく眠れ。そうして明日は昨日よりも大きく賢くなって、寝床....
広津氏に答う」より 著者:有島武郎
ジョアジーの生活圏内に生活したものは、誰でも少し考えるならば、そこの生活が、自壊作用をひき起こしつつあることを、感じないものはなかろう。その自壊作用の後に、活力....
星座」より 著者:有島武郎
その建物は燐《りん》に漬《つ》けてあったようにほの青白く光る。それはまったく風化作用から来たある化学的の現象かもしれない。「白く塗られたる墓」という言葉が聖書に....
想片」より 著者:有島武郎
《かも》した内分泌の毒素によって、早晩崩壊すべきを予定していたにしても、その崩壊作用をある階級の自覚的な努力によって早めようとしたことは争われない(一面に、それ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
頭を働かして神を想像していたに過ぎないのだ。即ちお前の最も表面的な理智と感情との作用で、かすかな私の姿を神にまで捏ねあげていたのだ。お前にはお前以外の力がお前に....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
この数年間にやった新しい研究であった。 一八二〇年にエールステッドが電流の作用によりて磁針が動くのを発見したのが初まりで、電流と磁石との研究が色々と始まっ....