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「作画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

作画の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
んだ熊城君」と法水は満足気に頷いて、「だから、謎は図形の本質にはなくて、むしろ、作画者の意志の方にある。しかし、どう見てもこの医学の幻想は、片々たる良心的な警告....
」より 著者:島崎藤村
りに、次郎はややしばらくそこにしゃがんで、私のすることを見ていた。ちょうど三郎も作画に疲れたような顔をして、油絵の筆でも洗いに二階の梯子段を降りて来た。 「御覧....
ケーテ・コルヴィッツの画業」より 著者:宮本百合子
出さない画家、決してただ与えられた刺戟に素早く反応して自分の空想に亢奮したままに作画してゆくような素質の芸術家ではなかったこと、これはケーテにとって最も貴重な特....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
さい労役を味うだけの心がけがなくてはならないが、伯雨はその心持を汲みとって自分の作画に名づけたものだった。後に明の姚雲東がその蔬菜の画を手に入れて、ひどく感心し....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
あまり好まないのだ。 早がきばかりでない、近頃は早がきの上にモティフを見ないで作画をする乱暴な風習も随分増加して来た。これはかなり困った風習だと思う。一寸見は....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
から五寸位い、と思います。私は三号以上のものを描いた事はありません。 ここに、作画の上に注意すべき事は、何しろ左様に小さい作品である上に、殆んど想像で仕上げる....
津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
らである。これも一応最初に断っておいた方がよいかと思う。 津田君は先達て催した作画展覧会の目録の序で自白しているように「技巧一点張主義を廃し新なる眼を開いて自....
智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
を少し痛めているらしかったが山に居る間はどうやら大した事にもならなかった。彼女の作画はこの時始めて見た。かなり主観的な自然の見方で一種の特色があり、大成すれば面....
緑色の太陽」より 著者:高村光太郎
くの作品を検査して居る。氏のいわゆる「西洋臭い」作品はかくの如くして摘出される。作画の技巧にまでもその SAEURE(酸)は影響を及ぼさずには止まないのである。....
作画について」より 著者:上村松園
式部、和泉式部、衣通姫などの宮中人物、上※、女房等々、歴史のなかから画材を選んだ作画もあり、「唐美人」などのような支那の歴史から取材して描いたものもある、と言っ....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
歌麿を思はしむる所あるを知るべし。仏人 Tei-san が美術史に曰く、「国芳の作画は常に活動の気に満ちその描線の甚だ鮮明正確なるしばしば称賛に価すべきものあり....
『劉生画集及芸術観』について」より 著者:和辻哲郎
る。ことに写実の「実」について、自然の「事実」と「真実」とを区別したことは、君の作画の態度と照合して注目に価する。一般に意味せられている写実とは、「事実」を写す....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、細川家の絵所の画家矢野吉重の作品であった。武蔵の有名なるがために、後人が吉重の作画に武蔵の印を款したものだという飛躍した仮説を立てた一文も、誰かが、その文章や....