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「作者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
作者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
た。「大導寺信輔の半生」の第一篇と思って頂けば幸甚である。大正十三年十二月九日、
作者記。....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
創造する惧《おそ》れがあるという意味である。時好に投ずることのみを目的としている
作者は別として、少しでも気魄《きはく》のある
作者なら、この危険には存外おちいりや....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
ら庭先の夕明りの中へ長ながと巻煙草の煙を出した。この一枚の十円札もこう云う楽書の
作者にはただ酢《すし》にでもするかどうかを迷わせただけに過ぎなかったのであろう。....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ね》を聞きながら、しばらく浅酌《せんしゃく》の趣を楽んでいると、その中に開化の戯
作者《げさくしゃ》のような珍竹林《ちんちくりん》主人が、ふと興に乗って、折々軽妙....
「葱」より 著者:芥川竜之介
、その間の詳しい消息《しょうそく》は、残念ながらおれも知っていない。何故《なぜ》
作者たるおれが知っていないのかと云うと――正直に云ってしまえ。おれは今夜中にこの....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
んでいたと云う。これもそう無性《むしょう》に喜ぶほど、悪魔の成功だったかどうか、
作者は甚だ懐疑的である。
(大正十一年八月)....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
論ぜず、近代の小説の女主人公《じょしゅじんこう》に無条件の美人を見たことはない。
作者は女性の描写になると、たいてい「彼女は美人ではない。しかし……」とか何とか断....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
を繰り返して暮らしているのです。我ながらだらしのないのには呆《あき》れますが。(
作者註。この間《あいだ》に桜の散っていること、鶺鴒《せきれい》の屋根へ来ること、....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
》という、武蔵野《むさしの》の昔は知らず、遠くは多くの江戸|浄瑠璃《じょうるり》
作者、近くは河竹|黙阿弥《もくあみ》翁《おう》が、浅草寺《せんそうじ》の鐘の音と....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
だい、この間出した本の売れ口は?」
「不相変《あいかわらず》ちっとも売れないね。
作者と読者との間には伝熱作用も起らないようだ。――時に長谷川君の結婚はまだなんで....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
いて貰った、四句の語を出して示すのである。この話を、久しい以前に、何かの本で見た
作者は、遺憾ながら、それを、文字通りに記憶していない。そこで、大意を支那のものを....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
それから五六日の間、幸福そのもののような日を送った。ところがその頃から部落には、
作者は誰とも判然しない、新しい歌が流行《はや》り出した。それは醜《みにく》い山鴉....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の立ち場から鑑賞され得る多面性を具えているのであろう。
古典
古典の
作者の幸福なる所以《ゆえん》は兎《と》に角《かく》彼等の死んでいることである。
....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
赤木は、これも二三杯の酒で赤くなって、へええ、聞けば聞くほど愚劣だねと、大にその
作者を罵倒していた。 かえりに、女中が妙な行燈に火を入れて、門まで送って来たら....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
スウアアズイよりも芸術家ではないと云う。云う心の大部分は、純粋な芸術的感銘以外に
作者の人生観なり、世界観なり兎に角或思想を吐露するのに、急であると云う意味であろ....