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作詩
「作詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
作詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の父」より 著者:堺利彦
が不平で堪らなかった。しかし父はその後、東京に行っている兄の処に言ってやって、『
作詩自在』という小さい本を取寄せてくれた。私はまた、その事件のつづきであったかど....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
して、自分達も、文学研究会では、やたらに文学団体の各名称について通をふりまわし、
作詩と称して実際生活から遊離した言葉をこねくりまわして、並べたり、千切ったりする....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
っている。一九四七年のメーデーに歌われた新しいメーデー歌は、「国鉄詩人」によって
作詩された。その詩に明るいメロディアスな作曲をつけたのは、詩人坂井徳三の妻である....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
と称讃している。かくのごとく詩集に造詣のあったくらいであるからして、彼はまた時々
作詩をも試みた。禁裏での和漢の席に列し、また勅命によって孫子※《そんしばく》」は....
「六月」より 著者:相馬泰三
けた一種の節をつけて、 「……むかし男ありけり、詩人にてありけるが、いまだ一つの
作詩をもなさざるにある日酒に酔いて川に落ち、そのままみまかりにけり。か、そのとお....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
それぞれ各自の途を歩いたのである。一体、詩人の方は、何等かの旗幟をかかげ何等かの
作詩法を提出し、何等かの主義主張を唱えることが多いものであるが、小説家の方は、た....
「異邦人の意欲」より 著者:豊島与志雄
植村君の詩は、詩として上手なものではない。言語の駆使、イメージの喚起など、普通の
作詩法的技巧において、苦心の足りない所がないでもない。然し、そういう技巧を超越し....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
感情をいだき得ず、なんらの誠実もない者ども――音楽もなく、哲学もなく、詩もない(
作詩法一冊とベランゼーとフランソア・コペーとを除いては)国民――感慨と大袈裟《お....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ることを、詩人として立つ上において殆ど致命的であるかの如く思い詰めた。実際にその
作詩は情趣に乏しかった。題材は自然、神話、伝説にわたって、各※異ってはいたが、事....
「組織としての図書館へ」より 著者:中井正一
してゆくのである。彼の五年間の仕事は、集団をテーマとした一つの作曲であり、一つの
作詩でもあった。 「私の在職五カ年の間になし遂げたいろいろな改変のうち、私が最も....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
のと思い違えていたこともあったのである。その当時上田敏さん等の仲間で、蒲原氏の創
作詩の解き難い部分をふらんすを考えるのは、第一国語としての錯誤感を及して来る訣な....
「みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
る船の中こそ床しけれ、君なつかしと都鳥……』と唄い出した。この唄は安政二年六月の
作詩で、清玄の狂言に独吟されたのが、世に紹介されたはじめであった。 伊勢物語の....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
たいこもち》では東川喜久八が洗錬されていて、十八番は江戸前の獅子。市川音頭も彼の
作詩で例年夏の夜を、江戸川花火、七|彩《いろ》の光を浴びては妓たちが踊る。 こ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
知らず。ゆえに、冬時の霧を見て雨なりと称する由なるは、また奇ならずや。ペルー客中
作詩歌あり。 裸体峰巒繞見破笑微笑山。 (草木もない裸体のごとき山なみがみどり深....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
のでなく、民族の中のある個人の心を伝えるようになる。すでにそれは歌謡ではなくて創
作詩である。現に『万葉集』には倭詩になってくる。このようにして名称の上では一旦で....