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佞智
「佞智〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
佞智の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三国志」より 著者:吉川英治
まだ十二、三歳の幼少であるし、輔佐の重臣は、幼帝をあざむき合い、朝綱を猥りにし、
佞智の者が勢いを得て、真実のある人材は、みな野に追われてしまうという状態であった....
「三国志」より 著者:吉川英治
人と見たからであった。しかるに今、汝の言を聞けば、仁義を教えず、かえって、不仁の
佞智をわれにささやく。玄徳はそういう客へ礼遇はできない。早く立ち帰ったがよかろう....
「三国志」より 著者:吉川英治
抑えてのないまま、かえって普通人以上、露骨に出てくる。 無能な小人輩は、甘言と
佞智をろうすことを、職務のように努めはじめる。曹操のまわりには、つねに苦諫を呈し....
「三国志」より 著者:吉川英治
て、 「汝にはべつに与えるものがある」 と城市の辻に立たせ、首を刎ねて、不義|
佞智の小人もまたかくの如しと、数日、往来の見世物にしておいた。 このとき丞相府....
「柳生月影抄」より 著者:吉川英治
なれ) と、反幕的なものを醸し歩いた。 殊に、柳生家の白壁の塀には、 俗剣|
佞智流 だとか、 剣ヲ穢ス剣家 禄ヲ糞城ニ積ム だとか。また、 幇間流のお家....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
れ難いものであるかを――敗軍の将のように痛感していた。 宦官的な側用人、無能で
佞智ばかりもつ賄賂好きな役人、それにつながる御用商人やら、腐れ儒者やら、大奥と表....