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佩用
「佩用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
佩用の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
作られたものかと思う。 マルコポロ紀行に元|世祖《せいそ》将官に位勲の牌を賜い
佩用せしむるに、金また銀を鍍《めっき》した牌に獅の頭を鐫《え》り付けたとあるが、....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、もしこの作を手に入れたときは、徳川への恐れと遠慮のために、その銘をすりつぶして
佩用《はいよう》するといったような当時のご時勢でしたから、又者までもがそうである....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
に秋の大試合が催されて、高点者に乾雲丸、次点の者に坤竜丸を、納めの式のあいだだけ
佩用《はいよう》を許す吉例《きちれい》になっている。もっとも、こういう曰《いわ》....
「怪異に嫌わる」より 著者:豊島与志雄
の時、伯父がさりげなく洩した言葉によれば、その刀はどういうわけか、昔からなるべく
佩用しないようにとの言い伝えがあるのだとか。だが、そのようなこと、坪井君は別に気....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
《くらおお》いをつけた白馬、絹の靴足袋の上にはいた乗馬靴、銀の拍車、マレンゴーに
佩用《はいよう》した剣、すべてそれらの最後の皇帝《シーザー》たる容姿こそ、万人の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
のオフィシエの略綬《りゃくじゅ》をそれにつけていた。検察官は彼に「該勲章の不法|
佩用《はいよう》」について検事局が起訴するかも知れないと予告してやった。その注意....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
太刀は、加納、今村両先生の調べで割合正確なものになりましたけれども、それも楠公|
佩用の太刀が分ったのではありませんでした。太刀物の具がはっきりしないばかりでなく....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
ーガン等の語は青年・豪傑・郎党を意味せしに、現代ドイツ語にてはデーゲンを軍人等が
佩用する剣の義に用うるに過ぎざるより類推して、もしエムシ・エムスなるアイヌ語が古....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
タリトテソノ刀ヲ礼トシテ贈リタリ。今モ、ソノ刀沢村家ニ在リ。 武蔵、夫ヨリ後ハ、
佩用トシテ、武州鍛冶和泉守兼重ヲ用ヒキ、兼重ハ臨終ノ際、長岡佐渡ノ家ヘ遺物トシテ....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
のおひとりから、恒例、各自胸にさげて帰宅されるのがふつうであるときかされて、私も
佩用したままで家へ帰った。しかし街では車の中にいる間じゅう胸の勲章がどうもおもは....