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併し乍ら
「併し乍ら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
併し乍らの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「余が翻訳の標準」より 著者:二葉亭四迷
就ては、一字一句と雖《いえども》、大切にせなければならぬとように信じたのである。
併し乍ら、元来文章の形は自ら其の人の詩想に依って異なるので、ツルゲーネフにはツル....
「死後」より 著者:正岡子規
想像して見ると何かの小説にあるような感じがして稍興に乗って来るような次第である。
併し乍ら火がだんだんまわって来て棺は次第に焼けて来る。手や足や頭などに火が附いて....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
を下して直ちに禁止する如き、恰も封建時代の地頭が水呑百姓に対する待遇である。是れ
併し乍ら政府が無鉄砲なのでも属僚が没分暁なのでも何でもなくして、社会が文人の権威....
「女給」より 著者:細井和喜蔵
在って其の半数ぐらいは女給を募集して居る。「女ボーイ入用」主にこう書いてあった。
併し乍ら登恵子が入って見ると殆ど皆な嘘の募集札であって、「家は今一ぱいです。」「....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
「純粋悟性の本当の基本概念」と考えられる。かくて範疇はまず第一に概念なのである。
併し乍ら何物かが概念であると云われる時、そこには区別しなければならない二つのもの....