併有[語句情報] »
併有
「併有〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
併有の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
其の豪快は及ばず、三国志の如くして、而も其の殺伐はやゝ少し。たゞ其の三者の佳致を
併有して、一編の奇話を構成するところは、女仙外史の西遊水滸三国諸書に勝る所以にし....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
婦で、ひと思いに咽頸《いんけい》部を掻《か》き斬ってあった。よほどの腕力の熟練を
併有《へいゆう》する者の仕業《しわざ》らしく、ほとんど首が離れんばかりになってい....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
あろう。 ヘルムホルツや、ケルヴィンやレイノルズのごときはLSKいずれも多分に
併有していたものの例である。現存の学者ではジェー・ジェー・タムソンがこのタイプの....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
うという事になっているようである。もっとも多くの場合にこのような独創力と耐久力を
併有しているような種類の人間は、同時にその性状が奇矯で頑強である場合が多いから、....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
のない国家を、論ずるつもりなのである。
かかる事情にある国は両主義の有つ利益を
併有し、しかし同時にそれは、別々にした場合にその各々に附随する特有な害悪を免れて....