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使い先
「使い先〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
使い先の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
なれば再び門を跨いで邸へ帰る事は出来ぬぞ」 孝「喧嘩を致したのではありません、お
使い先で宮邊様の長家下を通りますと、屋根から瓦が落ちて額に中り、斯様に怪我を致し....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
が、一軒の縄暖簾が眼についた。好きな道。す通りはできない。どうせ帰りは夜になる、
使い先だが、まあ一杯ぐらいはよかろうとはいりこんだのが、ついに二杯三杯と腰がすわ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
である。私はその時分はまだ小僧で、師匠に幸吉々々と可愛がられ重宝がられたもので、
使い先のことはもとより、お伴も毎々のことで、辻屋でも、三枝さんでも、また柏木家で....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
てお通はほほ笑みながら、城内へ入った。 厩へ馬をもどし、石舟斎の草庵へ帰って、
使い先のもようを話すと、 「そうか、怒ったか」 石舟斎は笑って、 「それでいい....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ふた晩。 伊織はまだ帰って来ない。 道に迷っているにしては永すぎる。もっとも
使い先が柳生家であり、木村助九郎という知人もいるので、子供だし、まあ遊んで行けと....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
――又八と申します」 「朱実といいまする」 縫殿介は、うなずくと、もう一散に、
使い先へ駈けて行った。 ややしばらく見送っていたが、眼を見合すと、二人は口もき....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
申すなら引っ立てても連れて行く」 「ほ。なにしにです」 「先夜、梨ノ木の辻で、お
使い先のご家来へ、手いたい狼藉を働きおった奴は、後になって、吉田山の曲法師なりと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
がれ時の燭に見ていた。 甥の弥四郎と、南江備前守とで、もう一名は途中の和泉から
使い先へ加わって行った――これも一族の和田|修理亮助家だった。 「えらかったであ....