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「使い捨て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

使い捨ての前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
大胆者である以上、彼らにも相当の覚悟がある筈で、右から左にその大金を湯水のように使い捨てるような、浅はかな愚かなことはしないであろう。恐らく何処にか埋め隠して置....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
安く買える「労働者」を、乃木軍神がやったと同じ方法で、入り代り、立ち代り雑作なく使い捨てた。鼻紙より無雑作に! 「マグロ」の刺身のような労働者の肉片が、坑道の壁....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
似合わぬ善い心掛なのを聞いて深く心に感じ、これにひきかえて兄の助藏が放蕩に金銭を使い捨てるに思い較べて、窃かに恥じましたから、ちょっと赤面致したので、また長二も....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
―という気になったが、そこはお絹と違って、事実、銭を目の前へ突き出されてみると、使い捨てるのがおっくうだ。なんだか白々しくって、ちょっと手を出してみる気にならな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》きまして、こういう質《たち》のいい金銀を、平常遣《ふだんづか》いに、惜気もなく使い捨てたその時代の人は豪勢なものでしたが……この通り、元禄の吹替えになりますて....
三甚内」より 著者:国枝史郎
て色を売りぬ。この他江戸に一切売色の徒なし、甚太郎悪行して奪いし金銀みなここにて使い捨てぬ。この事師匠武蔵聞いて、破門し勘当しけり。これより諸国を遍歴し、武州高....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
も出来ない。又作家自身も、それ程までの効果を考えずに、ただの言葉に対する情熱から使い捨てたと言うものも多かった。もし啓蒙的な新詩|語彙と言うようなものが出来れば....
アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
つ沼があって、中には海草が茂り、海獣や海魚が住み、そこの岸辺には、この世で人間の使い捨てた器具の類や木幣などが山と寄り上っていたということであります。ある時、頭....