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「使い込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

使い込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
お記録でした。 同じ両替屋の手代であるというのも意外なら、主家金子壱千百三十両使い込み、ただし、両名の申し立てに不審のかどあり、お吟味中入牢とある一条は、見の....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
から、それはとんでもない事をなすった、あれは身代限になり掛っていてお客の金などを使い込み、太い奴でございます、大きな野台骨を張っては居りますが、月給を払わないも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た」 「それは、ついぞ初めて聞きました」 「それに、わしが前からの身持ち、多分の使い込みが一時に現われて、ほんにもう立つ瀬がない」 「そんなこととは少しも知りま....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
―これは後に大人が言ってるのを聞いていたのだが、吉原の積立金(税金だともきいた)使い込み事件で体があぶない時、父にかくまわれていた。 そのころ私は赤ん坊で、家....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
畑君はそのため不遇になったが、やがてその校長は下宿している未亡人をたらして、金を使い込み、発覚して総スカンのかたちで、町にいられなくなって、学校を去ってしまった....
凍雲」より 著者:矢田津世子
は、役場の収入役を勤めるかたわら、保険会社の代理店をも引きうけていた。これ迄も、使い込みがばれて、会社との間にいざこざがあったけれども、その都度、町長が仲に入っ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
く気を付けて長く使い込んだ鍋は大層丈夫になって容易に剥げる事がありません。最初の使い込み方が何より肝腎《かんじん》です。しかるにその琺瑯鍋の新しいのを日本風の七....
雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
していた人じゃない」 「丁稚から仕上げて、やっと小番頭になったところで、店の金を使い込み、親|妹弟をすてて、何処かへ逃げてしまったという話だが」 「その人なら、....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
できた。 私は鳥居商店から山本峰一の店へ移っていたが、遊び仲間の一人が店の金を使い込み、私が自分の店の金で才覚してやったところ、その男はそのまま出奔してしまっ....
野宿」より 著者:山之口貘
なくなって来たのであろう。親類間の借金、知人友人の借金、そして、銀行の金庫からの使い込みなどに対しては、刑によらなければ処理のつかないような口振りを示しながら、....