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「使君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

使君の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
役の罷むに及んで甘雨大に至りしかば、済寧の民歌って曰く。 孰か我が役を罷めしぞ、使君の 力なり。 孰か我が黍を活かしめしぞ、 使君の 雨なり。 使君よ 去りたま....
陳宝祠」より 著者:田中貢太郎
舅はちょっと考えていたが頷いて言った。 「封生は僕を食った虎だよ、広異記に封使君のことがあるじゃないか」 杜陽は後に舅が没くなったのでその事業を引受けてや....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
四方窓から中原の形勢を見渡したキザな恰好《かっこう》をごらんなさい。天下の英雄、使君、われといったような得意ぶりを御覧なさい。 「これはいい、全く中原の形勢を成....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れるようになりましたものですから……道州ノ民、今ニイタルマデソノタマモノヲ受ク、使君《しくん》ヲ説カント欲シテ先ズ涙下《なんだくだ》ル、ナオ恐ル児孫ノ使君ヲ忘ル....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
したのが当時の公論であったのだろう。二人は遠く離れて睨み合っていても天下の英雄は使君と操とのみと互いに相許していたに違いない。が、京伝は文化十三年馬琴に先んじて....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
、我は露国公使とならん」というが二人の青年の燃ゆる如き抱負で、殆んど天下の英雄は使君と操とのみの意気込であった。二葉亭が死ぬまでも国際問題を口にしたのは決して偶....
三国志」より 著者:吉川英治
。 「開門! 開門っ」 呂布は、城門の下に立つと、大声でどなった。 「戦場の劉使君より火急の事あって、それがしへ使いを馳せ給う。その儀について、張将軍に計るこ....
三国志」より 著者:吉川英治
みなあのように悲しんでおりまするで」 曹操は、馬上から答えた。 「案じるな。劉使君は、莫大な功労があるので、予と共に都へ上って、天子へ拝謁し、やがてまた、徐州....
三国志」より 著者:吉川英治
、すでに玄徳の姿は対岸にあって、眼前の檀渓にただ身を寒うするばかりだった。 「劉使君。劉使君。何を怖れて、そのように逃げ走るか」 蔡瑁の呼ばわるに、玄徳も此方....
三国志」より 著者:吉川英治
を鑿って水を汲むとも、劉皇叔さまに従って参りとうございます。ついに生命を失っても使君(玄徳のこと)をお恨みはいたしません」と、いった。 そこで関羽は、糜竺、簡....