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使命
「使命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
使命の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
の御恵《おんめぐみ》でございます。が、この日本に住んでいる内に、私はおいおい私の
使命が、どのくらい難《かた》いかを知り始めました。この国には山にも森にも、あるい....
「星座」より 著者:有島武郎
う泣かんでもいいよ。……その男は気の毒な死に方をしたけれども、いわば自分の大切な
使命のために死んだんだから、悔《くや》むこともなかったろう……」
「それだでなお....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
方を筋道とした論法の好適例である。 ティコの観測の結果から正しい結論を引き出す
使命はケプラー(Kepler 一五七一―一六三〇年)のために保留されていた。彼は....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
からん奴どもだ。なぜ、本艇はそいつらを撃墜してしまわなかったのです。今後の本艇の
使命遂行上、彼らはきっと邪魔をするに決っていますよ」 「それは考慮した。しかしわ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
るとは何事だというのであった。 しかしわが大日本帝国が世界の安全をあずかる重大
使命を有するかぎり、すすんで宇宙戦の準備をしなければならぬ責任がある。だからこの....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
そうに互の眼と眼を見合わせた。 大任を帯びて飛行島に渡った川上機関大尉も、遂に
使命半ばにして斃れてしまったのであろうか。 途中で切れた無線電信は、そも如何な....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
でもない。或る霊は、人間の指導が巧みである為めに特に選抜される。或る霊は、特殊の
使命を遂行すべく特派される。或る霊は、一人物の性格上の欠陥を補充すべく、特にその....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
て吾人は微力を傾倒し、あらゆる犠牲を忍んで今後永久に継続発展せしめ、もって文庫の
使命を遺憾なく果たさしめることを期する。芸術を愛し知識を求むる士の自ら進んでこの....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
ず大不安を未荘に運んでくれて、昼にもならぬうちに全村の人心は非常に動揺した。船の
使命はもとより趙家の極秘であったが、茶館や酒屋の中では、革命党が入城するので、挙....
「朝顔日記の深雪と淀君」より 著者:上村松園
処かに芸術になる何かを持っているはずです。それを捜し出し写し出すところに芸術家の
使命があると思います。醜女の醜を描く必要のある場合にしましても、幽霊の凄さを出す....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
われは、勳章や、褒美や位階などを彼等に与える。彼等は人の血を流すことをただ一つの
使命としている廉で、威張ったり、人から尊敬されたり、女から愛されたり、群衆から喝....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
を初めて知り、責任のますます重きを痛感した。 岩波文庫は古今東西の古典の普及を
使命とする。古典の尊重すべきは言うまでもない。その普及の程度は直ちに文化の水準を....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
閉じたのは啻に清廉や狷介が累いしたばかりでもなかったろう。 沼南は廃娼を最後の
使命として闘った。が、若い時には相応に折花攀柳の風流に遊んだものだ。その時代の沼....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て紹介され、戯作の低位から小説が一足飛びに文明に寄与する重大要素、堂々たる学者の
使命としても恥かしくない立派な事業に跳上ってしまった。それまで政治以外に青雲の道....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。然るに事変四年の経験はどうであるか。 日本が真に八紘一宇の大理想を達成すべき
使命を持っているならばソ連の陸軍、米の海軍に対抗する武力を建設し得る力量がある事....