使徒[語句情報] »
使徒
「使徒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
使徒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
」を遂げた話や、パトリック上人の浄罪界《じょうざいかい》の話を経て、次第に今日の
使徒行伝《しとぎょうでん》中の話となり、進んでは、ついに御主《おんあるじ》耶蘇基....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
している。が、その上にいつの間にかそれぞれ嘲《あざけ》りや憐《あわれ》みを帯びた
使徒たちの顔も映っている。のみならずそれ等の向うには家《いえ》だの、湖だの、十字....
「冬の日」より 著者:梶井基次郎
経過を辿って死んでいった。それと同じ徴候がおまえにあらわれている。 近代科学の
使徒の一人が、堯にはじめてそれを告げたとき、彼の拒否する権限もないそのことは、た....
「食魔」より 著者:岡本かの子
人気質と、憧憬による誇張によって異様で刺激的なものがあった。主人はそれを語るのに
使徒のような情熱をもってした。店の施設にもできるだけ応用した。酒神の祭の夕。青蝋....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。元来ウイチグスという人は、亜剌比亜・希臘の科学を呼称したシルヴェスター二世十三
使徒の一人なんだ。ところが、無謀にもその一派は羅馬教会に大啓蒙運動を起した。で、....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
。……そうして両手に灯火を捧げ、先頭に立って歩いておりました白衣白髪の老人が神の
使徒でございます。そうしてそれこそ妾の父直江蔵人でございます」 ここに俗に陶器....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
両者の争闘は、時代によりて消長を免れないが、現在はその最も激しい時代である。神の
使徒は、今やその威力を集結して戦に臨んでいるので、人間社会はこれが為めに影響せら....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
て自然にクレオパトラの風があり、わたしはまた公爵の子息を小姓にして、あたかも十二
使徒のうちの一族であり、あるいはこの静かな共和国(ヴェニス)の四人の布教師の家族....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
かくの如きは当然のことである。『モダンペーンター』の著者ラスキンはまた熱心な善の
使徒であった。美のセンスと善のセンスとがともに強く、深く、濃まやかであることが第....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
めよ! 全幅の敬意を我らは捧ぐ! 唯一なる神よ! 謀叛人を許すなく、マホメットの
使徒に行なわしめよ! 最も荘厳なる殺戮を! この者我らの敵にして、神を犯しマホメ....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
いいな。そいつアほんとか?」 カヤパは勿怪な顔をした。 2 イエスと十二人の
使徒の上に、春の夜が深く垂れ下っていた。ニサン十三夜の朧月は、棕樹、橄欖、無花果....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
最もよく愛した現代人トルストイは、あれ程厳しく其の傲慢を圧えていたのにも拘らず、
使徒と云う其の使命と自分の信仰を他人に強いなければやまない強い欲望と、及び其の芸....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ドのプレスビテリアン教会の牧師にジョン・グラスという人があった。教会はキリストと
使徒との教えのみにより支配さるべきもので、国教という様になりて国家と関係をつける....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
んとの大いなる威嚇を見出し給うべく候。それらの罪は、神の怒りを招く行いなりとは、
使徒たちの申すことにこそ」 だから伯爵は気をつけなければならぬ。くれぐれも「神の....
「単純化は唯一の武器だ」より 著者:小川未明
であろうごとく、主義に囚えられたる芸術に、いつの日か、吾人は、人生に対する自由の
使徒たることを信じ得よう。 過去に於て、我等を魅し、勇気づけたものは、かかる知....