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使臣
「使臣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
使臣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の一隊とがあるだけだった。西国諸藩の兵士で勤王のために上京するもの、京坂諸藩邸の
使臣で情報を本国にもたらすもの、そんな人たちの通行が日夜に兵庫神戸辺の街道筋に続....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
。先王も、わしも、幼い時から泣き虫でした。わしたち二人が庭で遊んでいるのを他国の
使臣などが見て、女の子と間違ったものです。二人そろって病弱でした。侍医も、二人の....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
ル街の金権、資本家連中は、直ちに西比利亜出征米国司令官、日本、及び支那駐在の米国
使臣と秘密裡に交渉を重ね、又、他方面には英国|愛蘭の独立運動に潜入せるJ・I・C....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
終えたアカグマ最高行政官の大総督スターベア公爵は、幕僚委員と、招待しておいた各国
使臣とに取り囲まれて、子供のように、はしゃいでいた。 大総督は、あか茶けた太い....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
館参事官なんて、とんでもない奴だ」 といいながら、ふと気がついて、書棚から在外
使臣名簿を取り出して、頁をくった。そのうちに、彼は、びっくりしたような声を出した....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
五 神聖なるローマ大帝アウガスタス自身がラザルスを召されることになった。皇帝の
使臣たちは、婚礼の儀式へ臨むような荘厳な花聟の衣裳をラザルスに着せた。そうして、....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
とではありますがな。十三世紀の初期ここの領主の、ギイ・ド・ギソルがゼノアから来た
使臣の所有である美しい黒馬に心をうばわれました。が商売気のある彼は巨額の値でなけ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
が何らかの形において人類を襲わなければならない。人類の罪悪は活溌有能な人口減退の
使臣である。これは破壊の大軍の先駆であり、しばしば自ら恐るべき作業を成就する。し....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
、来賓には、三条|太政大臣《だじょうだいじん》を筆頭に、高級官吏、民間名士、外国
使臣たちまで招待したのだった。 それからの新富座は、外賓接待には洩《も》らされ....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
な風采とを以って、堂々と振舞い、談笑の間に折衝し着々と自国の利益を計りながら各国
使臣の間に嶄然頭角をあらわし、尊敬のマトとなった。仏国外相のタレーランの如きは、....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
されたのである。 神功皇后様、聖徳太子様の硬外交の真髄を体得した我国上古の遣外
使臣達が、さまざまの形に於て同じく、我国独特の硬外交的行動を行為し国威を揚げたこ....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
にとって当時あたり前の、辛抱しなければならないことで、渋沢さんは或る時、或る外国
使臣の宴会へ行ったそうだが、他のものはそれぞれ招じられて席へつくのに、いつまで経....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
交のために、また、あなたさまの御側近や宮廷の一種の光栄と装飾のために、臣民や外国
使臣の目にお供えになっていますのでございましたら、たぶん、あのかたの好いところは....
「三国志」より 著者:吉川英治
も老後の扶持として禄二千石を給した。 その頃。 淮南の袁術のほうへは、早くも
使臣の韓胤が、許都の辻で馘られたという取沙汰がやかましく伝えられていた。 「言語....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、ひそかに聯携して、あえて、朝廷にさえ不遜な態度を示しています。――いま丞相が
使臣をそれへ遣わされて、その不平を慰撫し、その欲するものを与え、その誇るものを煽....