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例する
「例する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
例するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
反対になって現われる。だから、彼は大いに強硬な意志を持っていると、必ずそれに反比
例する、いかにもやさしい声を出した。
馬琴はこの声を聞くと、再び本能的に顔をし....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
心に引く力は、この渦の外郭から遊星への距離に正比例し、太陽から遊星への距離に反比
例することになる。しかしこの力は正しくニュートンの導いた通り太陽から遊星への距離....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
湿度計にもあるとおりで、毛髪が湿度によって伸縮するばかりでなく、その度が長さに比
例する事実も知っているだろう。そこで、試みに、その伸縮の理論を、落し金の微妙な動....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
上の距離は容易に渡り切れぬだろうと思うね。そうなると、人並優れた腕力とそれに反比
例する小児程度の体重――と云う至極難条件が、ルキーンによってやすやすと解決される....
「映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
る量の変更を招致することはもちろんである。まず第一に速度であるがこれは時間に逆比
例する。運動量も同様である。しかし加速度となると時間の自乗に逆比
例するから時間の....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
うします」 「いいですか、ヒトミさん。引力はね、物体Aと物体Bの距離の自乗に反比
例するのです。ははは、それ、むずかしい顔になりました。それ、いけません――。Aと....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
応にあずかる機会を有ったが、今度はその御馳走が余りにも立派なので、その立派さに比
例する不快を感ぜざるを得なかった。私は正月の七種粥を思い出し、それと著しい対照を....
「盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
い物体を動かすのは小さい物体を動かすよりも困難で、それに伴う運動量はその困難に比
例するものであるが、これは形而上学で、能力の大きい知能は劣等な知能よりもその動作....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
て後者を選んだ。――元来、次郎の勇気は学校との距離に反比例し、実家との距離に正比
例することになっていたので、戦うならなるべく早い方が歩がよかったのである。 な....
「歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
れば視力の及ぶ距離は霧の滴の直径に比例し、空気の一定容積中に含まるる水の量に反比
例する。早くいえば霧が細かくて濃いほど遠くが見えぬのである。先ず普通山中などで出....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
かった。村では、収税者も納税者もみんなぐっすりと眠っていた。たぶん、飢えた者が通
例するように御馳走の夢をみながら、また、こき使われる奴隷や軛をかけられた牡牛がす....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
例せねばならぬことによって解かれる問題である。だから用役の価格と資本の価格とが比
例することにより二つの最大が生ずるのであるが、この用役の価格と資本の価格とが比例....
「科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
の一であることを知った。 ついにこれが基礎となって、万有引力は距離の二乗に逆比
例するという法則が発見されたのである。林檎から月に思いつくこの力こそ、科学的研究....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
俗門宗にして、僧俗関係親近なること。 ドイツ中の新教信者は、これをその人口に比
例するときは、総人口の百分の六十四、旧教信者は百分の三十四、ユダヤ教徒は百分の一....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、そのまま三つの歌体の、歌謡または文字詩としてうたわれもし作られもした程度と正比
例するものと見ることができよう。歌謡としても創作詩としても、断然短歌が優勢だった....