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例幣使
「例幣使〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
例幣使の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の街道に活気をそそぎ入れる。 西の領地よりする参覲交代の大小の諸大名、日光への
例幣使、大坂の奉行や御加番衆などはここを通行した。吉左衛門なり金兵衛なりは他の宿....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
って来るころだ。吉左衛門の足はまず孫たちのいる本陣の母屋の方へ向いた。 「やあ、
例幣使さま。」 母屋の囲炉裏ばたでは、下男の佐吉がそんなことを言って子供に戯れ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
い触らすとも知れないような種々な流言は街道に伝わって来る時である。どうして、あの
例幣使なぞが横行したり武家衆がいばったりして人民を苦しめぬいた旧時代にすら、つい....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
らかけて、徳次郎、中徳次郎、大沢、今市……。 そして、お行列は、今やこの日光|
例幣使《れいへいし》街道の杉の並木に、かかっています。 たいそう古いことを言う....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
、中川、奥平、柳沢、大聖寺の前田等が最たるもので、お金御用の飛脚も行き、お茶壺、
例幣使も通るとあっては、金の落ちるのは当然であろう。 さて、この時分この宿場に....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
リとられるこったろうよ」 烏丸中納言は奇人の聞えの高いお公卿で、毎年四月、日光
例幣使の副使として、往きは中仙道、帰りは江戸をまわって東海道を通るが、両便と泊り....