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「例祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

例祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
仕事が忙がしいので、半七も忘れていたが、五月はじめは府中の祭りである。六所明神の例祭は三日に始まって、六日の朝に終る。そのあいだすべて晴天であったのは仕合わせで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
鳥越橋から魚の干物と酒を河の中へ投げ込んでお礼参りをする。縁日は毎月の十二日で、例祭は八月十二日、甚内が処刑せられた日ということになっている。 二人のいう、甚....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
に際して相応に享楽をやっている。遊散にも出かければ、猿楽も見物した。加茂や祇園の例祭には桟敷もかかり、人出も多かった。兵乱や一揆のために焦土と化した町もあると同....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
神の矢で殺された男があった。大神様のミササギの中で殺されていたな。十一月十五日の例祭にオレは山上の社殿の前から八方に向って三十本の神の矢を放す。その神の矢がどこ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
六座に、秩父、杉山、氷川などの武蔵国内の諸神を奉斎《ほうさい》する由緒のある宮。例祭は五月五日で、前祭として五月二日にお鏡磨《かがみとぎ》祭、同三日には競馬《く....
穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
た際は二俵だという。縁喜を祝うての祝儀である。播州明石市の稲爪《いなつめ》神社の例祭には、牛乗権兵衛という神事がある。牛乗りを承る者は、顔へ白粉を塗り額へ大の字....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
といの暴れは嘘のように、鵙は低く飛び、空の碧さは、高く澄みきっている。 三峰の例祭は、三日間とある。こう決まって出て来ればもう、伊織とてそう急ぎもしない。間に....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
れ、また触穢の禁忌のやかましい社なので、ここでは今なお領域内の殺生を厳禁し、また例祭月の正月と八月とには、朔日から十五日までは鳥獣の肉を喰うを禁じ、この間に氏子....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ているが、而も山上に鏡※。浮島を以て知られている羽前大沼の浮島稲荷神社も古くから例祭は四月八日で、祭神宇迦之御魂というも元は宇賀神すなわち弁才天の信仰に始ったも....