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例証
「例証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
例証の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「慈悲」より 著者:岡本かの子
のは、主人であったか、読者たる私であったか忘れましたが、とにかく利己主義な慈悲の
例証にこの話は役立つものです。即ち、主人は、ヴァイオリン弾きの本質を達観し得なか....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、その遊星の軌道の離心率も大きくなければならないというのである。これは、カントの
例証した通り、土星、木星、地球及び金星については適合する。しかし彼は水星と火星の....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
何よりもまず経済問題だった。そして、どんなことがどこへどう祟って行くか分らない一
例証として、ちょいとその話をして見よう。 伊藤はその以前と同じように、やはり原....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
なる。これが或る一時期に麻川荘之介氏という優れた文学者に葉子が真実接触した追憶の
例証とも云えよう。 「私ずっと前から、お逢いし度かったのです。」 五年の歳月が....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
く法律家は、詩に箇条を附けたがるからね」と法水は検事の皮肉に苦笑したが、「だが、
例証がないこともないさ。シャルコーの随想の中には、ケルンで、兄が弟に祖先は悪竜を....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
で担って、鯰を食べたのではない。鯰の方が若い娘を、……あとは言わずとも可かろう。
例証は、遠く、今昔物語、詣鳥部寺女の語にある、と小県はかねて聞いていた。 紀州....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
して偶然の事ではない。吾が喜多流の根本精神が、かような進化の道程と合致している好
例証である。将来の喜多流万々歳の瑞兆に外ならぬのである。 「生活+戦争+スポーツ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
の類似によりて、一思想より諸思想を喚起するものあることを、縁起、マジナイにつきて
例証を示すこと、実に容易なり。 まず、世間にて数につき、七、九、四などの数をい....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
たらしき(坪内君には聞いて見ないが、)『小説神髄』を余りに驚かなかったが、シカシ
例証として日本の作物を挙げて論じられた処は面白くも読みかつまたお庇で蒙を啓いた処....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
かしたが、その説明中に、「忠義は吾人の人生に処する正当の本務である」といい、その
例証に、「しもべとしては主人に対して尽くすべき義務がある、子としては親に対して尽....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
のは、主人であったか、読者たる私であったか忘れましたが、とにかく利己主義な慈悲の
例証にこの話は役立つものです。すなわち、主人は、ヴァイオリン弾きの本質を達観し得....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
エタなるものが、職業上から種々の流れを合せて一つとなしたものなる事の、最も著しい
例証とすべきものである。 上方の青屋がエタ仲間と認められたのは、徳川幕府以前か....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
タの子を小姓に召し抱えたとか、武士が持参金付のエタの娘を息子の嫁に取ったとかいう
例証の、甚だ少からぬことによっても知られるのである。 しかるに徳川時代も中頃以....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
人とは、決してそういう意味ではない。 最も古く非人の名称の物に見えている著しい
例証は、かの橘逸勢である。彼は罪あって除籍せられ、「非人」と称せられた。無籍者に....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
時代の人、なかんずく仏人は自己が親しく目撃する変化をほとんど意識せず、また諸種の
例証に徴して新形式を組織的に完成する事にあまり意を用いざりし事実を窺い得る」とデ....