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例話
「例話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
例話の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「能とは何か」より 著者:夢野久作
意識に働らくので、修業に弛みが出来るらしい。吾が子を思い切り仮借せずに鍛い上げた
例話が芸界の美談として残っているが、その間にも親子の情愛が動くのは止むを得ない。....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
遣いはまず無いと云ってもいい。 こんな訳からでもあろう。審査員というものには通
例話の纏まりやすい二、三人というところが選ばれ、その親密な合議で事を決するように....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
姿勢をそのままつづけながらなんですが、――ほんの五六分、なるだけ心にしみるような
例話や古人の言葉などをひいて、話をすることにしているのですが。」 「なるほど。」....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
系を名族に仮托し、及び身分の向上に対していかに焦慮したかという道行きを示す一つの
例話として、自分の民族的観察を記述して、本年の試筆としようとするのである。 長....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ちに対してその夜は説教しました。それでだんだんチベットに在るところの仏教の有難い
例話などを引いて説教の後に三帰五戒を授けて遣りましたところがめいめい布施物を上げ....
「教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
即ち先生を敵と思えと教うるに等しいものである。 それから第三の教育法を説明する
例話は、ゲーテの著わしたる『ファウスト』である。この戯曲の中に、ファウストなる大....
「三国志」より 著者:吉川英治
秋の時代に晋の献公の夫人には、二人の子があった。兄を申生といい、弟を重耳という」
例話をひいて、劉※は、全身を耳にして熱心に聞いていた。 「――ところが、やがて献....
「三国志」より 著者:吉川英治
これにはみな驚嘆したということです」 「……それから?」 曹操は、いくらでも、
例話を聞きたがった。病中のつれづれには、またなく興味をひいたらしい。 「――管輅....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
極楽に往生することが出来るという思想は、既に平安朝からあって、「今昔物話」にその
例話が幾つも出ているのである。しかもその特にこれを宣伝して非人済度につとめたのは....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
。試みに『霊異記』や『法華験記』『今昔物語』等の古書を繙いてみるならば、これらの
例話はいくらでも提出することができるのである。彼ら遍歴の法師は、いわゆる遊行派の....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
は、どうしてだか、聴衆はたいへん真面目に聞いてくれた気がする。もっとも一つ二つの
例話などのときは聴衆も演壇の私も一しょくたに、笑ってしまったりしたものだった。そ....