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例題
「例題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
例題の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
いるこの実在世界の絶対性を否定して、今まで実在世界だと思っていたのは或るホンの一
例題の世界に過ぎなかったのだと、自殺的結論を建てなければならなくなるかもしれない....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
り、死闘の時間が徴候の度に比例するからなんだが、まさにこの死体は、法医学に新しい
例題を作ると思うね。だって、その点を考えたらどうしたって、易介がしだいに息苦しく....
「花物語」より 著者:寺田寅彦
んだ縁側近く、低い机を出してくれる。先生が出て来て、黙って床の間の本棚から算術の
例題集を出してくれる。横に長い黄表紙で木版刷りの古い本であった。「甲乙二人の旅人....
「数学と語学」より 著者:寺田寅彦
に思われるかもしれない。そういう傾向はたしかにある。文典の巻末にある作文や翻訳の
例題と同格な応用数学的論文もなくはない。 近ごろ Heinrich Hackm....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ついて見ないで、ただそれを心に感ずるところの、人の心意のみを観察する。故に始めに
例題した多数者の通解も、後に説いた個人的な特殊な場合も、すべてこの場合には同じで....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
する時、初めて必然的な問題となる。そうでないならば、この問題は、哲学の空想的な一
例題、としての価値しか有たなかったかも知れない。 人々は大衆の概念に就いて、文....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
喰い算とその解き方 まずやさしい虫喰い算の方から、その解き方を述べて行く。 【
例題一】 次頁のような加え算がある。四角の穴は、いわゆる虫の喰ったところである。....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
然し、立ち上ると法水は、ブルッと胴慄いして、明らかにその顔色には、容易ならぬ
例題に直面しているのを、語るものがあった。 「だが支倉君、そんな事よりも、あれだ....
「流行唄」より 著者:兼常清佐
あった。それであれほどの大成功をかち得ている。また作曲者にしても、和声学教科書の
例題をピアノで弾かせたら、どれほど正確に弾ける自信があるか怪しいものだそうである....