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侍坐
「侍坐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
侍坐の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》を扱う位の役に立つらしい。ダンテの友が猫に教えて夜食中|蝋燭《ろうそく》を捧げ
侍坐せしむるに、生きた燭台となりて神妙に勤めた。因ってダンテに示して「教えて見よ....
「貧乏」より 著者:幸田露伴
と置ならべられたり。片口は無いと見えて山形に五の字の描かれた一升徳利は火鉢の横に
侍坐せしめられ、駕籠屋の腕と云っては時代|違いの見立となれど、文身の様に雲竜など....
「三国志」より 著者:吉川英治
たからにほかならない。――わが文武の諸将は、みなよく曹操の旨を諒せよ」 彼は、
侍坐の重臣に、そう語り終ると、また数杯をかたむけて、面色大いに薫酔を発した。 「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。行宮の階下に、彼はぬかずいた。後醍醐は御簾のうちに、忠顕と行房が、外の左右に
侍坐していて。 「追っては、叙位の恩命もくだされようが、こうなったのは、一にそち....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ば」 「ま。……そう急がいでもよかろう」と、宮はふりむいて、さっきから広縁の端に
侍坐していた殿ノ法印良忠の顔を見た。 どうせ今夜の客は、新田と千種だし、楠木と....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
限って、細川殿はあまり弾まず、声を密めて、何か折入っての相談があるらしかったが、
侍坐しているわしを憚られて、ちょっと、口を閉じた。 すると御主人は、わしへちら....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ツリという語のもとの意味が、もし私などの考えているように、マツラウと同じであり、
侍坐とか勤仕とかいう点にあるとすれば、それはかえって家々の節供、または村々の小さ....