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「侍従〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

侍従の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
伯父に当る義直卿も頼宣卿も、何の功名をも挙げていない。まして同じく伯父に当る越後侍従|忠輝《ただてる》卿は、七日の合戦の手に合わず散々の不首尾である。伊達、前田....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
の首が、家老蘆沢伊織、彦坂小四郎の手で、その時姫路まで下っていた四国鎮撫使、四条侍従、四条少納言の陣営へ届けられた。 土佐の兵、丸亀藩の兵は、高松城下に二、三....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
語ろうとするのは、その里見の家がほろびる前後のことである。忠義の先代義康は安房の侍従と呼ばれた人で、慶長八年十一月十六日、三十一歳で死んでいる。その三周忌のひと....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
したのは。大公の死後に、手ずから書かれた備品目録の中から、カライクの宝冠と皇帝の侍従長トドロイッチから贈られたこの置洋燈が紛失しているのです。」 「道理で、昼間....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
げた時その婦人の姿は、昇降階に続く「騎士の間」に消えていたのである。その場には、侍従長やら将軍やらがいたが、凛とあたりを払うその婦人の威厳には、誰も止めるものが....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
からも低い呟き声が起こって来た。背丈の高い、痩せた男で、亡き人の親戚であるという侍従職がそばに立っている英国人の耳もとで「あの青年士官は伯爵夫人の私生児ですよ」....
小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
本でよんではじめてしるとは、いったいどうしたことだ。」 そこで皇帝は、さっそく侍従長をおめしになりました。この役人は、たいそう、かくしきばった男で、みぶんの下....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
まのぐるりをとりまいて、女官たちがおつきを、そのおつきがまたおつきを、したがえ、侍従がけらいの、またそのけらいをしたがえ、それがまた、めいめい小姓をひきつれて立....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
ードの私室だけは、ほぼ沙翁の原作と同一であり、ハムレットは母の不貞を責め、やはり侍従長のポローニアスを、王と誤り垂幕越しに刺殺するのだった。その装置には、背面を....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
も、横車を押すこの恋は容易に成就しそうもなかった。彼は自分のもとに身を寄せている侍従という公家女房を使いとして、道ならぬ恋の桟橋をわたそうと幾たびか試みたが、塩....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ろ仏教上の事を質問するのを私の仕事にして居りました。 ある日この大ラマの侍従教師であるツァン・チェンパという老僧の所に参りました。その方は七十四歳の高齢....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
前、ペレズは万死の間をのがれて、スペインから渡ってきたものだった。フィリップ王の侍従長だった彼は、殺人事件を起こして王と衝突し、生まれ故郷のサラゴッサ市に逃亡し....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
茂神社の歌合でよんだ三首である。定家十四のとき俊成は皇太后宮大夫を辞して、定家に侍従を申し乞い、翌年六十三で出家した。 二十歳ではじめて百首歌を詠じたが、二十....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
している。 フリードリヒ大王以後統帥事項は当時に於ける参謀総長に当る者より直接侍従武官を経て上奏していたのであるが、軍務二途に出づる弊害を除去するため陸軍大臣....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
と署したのは、大いにおもしろいことである。このほかに、「石竹を持てる男の像」、「侍従官の像」等があり、共に精微を極めたものである。日本では故岸田劉生が一時これら....