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侍立
「侍立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
侍立の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
コフスキーの背広服の姿が見えた。棺の頭の左右に、赤軍の兵士が一人ずつ儀仗の姿勢で
侍立している。若い詩人らしい人が三人ばかりいる。マヤコフスキー夫人かと思われる黒....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
二人の廷丁に腰縄を引かれて這入って来ると、三人の紳士は左右に道を開いて正木博士に
侍立した形になった。
呉一郎はその前に立ち止まったまま、黒ずんだ憂鬱な眼付きで....
「俊寛」より 著者:倉田百三
とにやや大なる船|泊まりいる。正面に丹左衛門尉基康その左右に数名の家来槍をたてて
侍立す。その前に俊寛、康頼、成経ひざまずく。 基康 (家来に目くばせす) 家来 ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
反対を申し立てるものは無かった。 生徒監や、日頃叱咤する体操教師たちは講堂に
侍立してるだけで、この非合法の集会を解散させることは出来なかった。 全校生の賛....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
見られているのが、日想観である。海岸の樹下に合掌する韋提希夫人あり、婢女一人之に
侍立し、樹上に三色の雲かかり、正中上方一線の霞の下に円日あり、下に海中島ある構図....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
の音。華美なる服装をなせる宮中の雑役等登場。帝出でて玉座に就く。天文博士帝の右に
侍立す。
帝
遠くからも近くからも寄って来た、
忠実な皆のものに己は挨....
「三国志」より 著者:吉川英治
がて、玄徳は、衣服を正して、彼の前に、挨拶に出た。 督郵は、左右に、随員の吏を
侍立させ、さながら自身が帝王のような顔して、高座に構えこんでいた。 「おまえは何....
「三国志」より 著者:吉川英治
立って、ニヤニヤ笑みをふくんでいる者が眼についたので、 「公孫※、貴公のうしろに
侍立している人間は誰だ。いったい何者だ」 と、質した。――不愉快な! といわん....
「三国志」より 著者:吉川英治
く境防を守り固めました。高祖もつねにその徳を称せられ、高祖のおわすところ必ず二者
侍立しておりましたとか。――ゆえに後代ふたりを以て建業の二功臣とあがめ、高祖皇帝....
「三国志」より 著者:吉川英治
て二夫人のいる一室へあいさつに出た。 関羽は、二夫人のかたわらに、叉手したまま
侍立していた。 老翁は、いぶかって、 「将軍と、玄徳様とは、義兄弟のあいだがら....
「三国志」より 著者:吉川英治
かに報らせる声がした。 孫権は威儀を正して、彼の登階を待ちかまえていた。それに
侍立する文武官の顔ぶれを見れば、左の列には張昭、顧雍、張紘、歩隲、諸葛瑾、虞翻、....
「三国志」より 著者:吉川英治
とも見事とも、言語に絶して、申し上げようもありません」 文武の大将は彼の台下に
侍立した。そして万歳を唱し、全員杯を挙げて祝賀した。 「何かな、この佳い日、興じ....
「三国志」より 著者:吉川英治
日、荊州へ着くや、すぐ城を訪れて関羽に対面した。 関羽のそばには、養子の関平が
侍立していた。 諸葛瑾は、玄徳の書簡を示して、さて、 「このたび荊州の内、三郡....