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「侍郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

侍郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ていて、いずれも朱衣、大冠、剣を執って整列し、そのうしろの石壁には殿中将軍とか、侍郎常侍とか彫刻してある。それらの護衛から想像すると、定めて由緒ある公侯の塚であ....
運命」より 著者:幸田露伴
崩ぜるは閏五月なり、諸王の入京を遏められて悦ばずして帰れるの後、六月に至って戸部侍郎卓敬というもの、密疏を上る。卓敬|字は惟恭、書を読んで十行|倶に下ると云われ....
続黄梁」より 著者:田中貢太郎
ぱいになった。参朝すると六卿がうやまいあわてて、※をあべこべに穿いて出て迎えた。侍郎の人達とはちょっと挨拶して話をした。そして、それ以下の者には頷いてみせるのみ....
水莽草」より 著者:田中貢太郎
る所を探していると、友達の庚伯さんが教えてくれたので、往ってみると、三娘はもう任侍郎の家の児に生れ代っていたのですが、無理に捉えて伴れてきたのです、それが今の私....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
った。それから数日の後、彼はまた言った。 「わたしはいろいろの道具を瓶に入れて、侍郎橋の水のなかに隠してあります」 「だが、あすこは人足の絶えないところだ。どう....
三国志」より 著者:吉川英治
事は容易でない。 彼は血の密詔を、そっと袂に入れて、書院のほうへ歩いて行った。侍郎王子服は、董承の無二の親友であった。朝廷に仕える身は、平常外出も自由でないが....
三国志」より 著者:吉川英治
」 と、勤王討曹の旗挙げを密議した。 それから三日目である。 曹操の門下|侍郎黄奎というものが、馬騰を訪れて、 「丞相のご内意ですが、なにぶん、南伐の出兵....
三国志」より 著者:吉川英治
政を布くと、すぐそれを誇大にたたえて、お太鼓をたたく連中もできてくる。 宮中の侍郎王粲、和洽、杜襲などという軽薄輩で、 「曹丞相はもう魏王の位に即かるべきだ。....
三国志」より 著者:吉川英治
くれてしまった。 閉じ籠ったまま、彼は独り悵然と壁に対していた。すると一名の老侍郎が畏る畏るそれへ来ていうには、 「劉封の君について、襄陽の戦場から落ちてきた....
三国志」より 著者:吉川英治
と、天に祷ったが、そのかいも見えない。 太尉|華※、城門校尉|楊阜、散騎黄門侍郎|王粛たちは、初めから出兵に反対の輩だったので、民の声として、 「早々、師を....
私本太平記」より 著者:吉川英治
巻を写しおえ、巻末に、 元徳三年五月二十一日 亡父追善ノ為ニ之ヲ写 前ノ黄門ノ侍郎資朝 と、奥書して、 「いざ、死はいつでも」 と、心支度の容子であった。....
自来也の話」より 著者:岡本綺堂
た。 「もし、旦那。わたくしはまだ外にも隠したものがあります。それは甕に入れて、侍郎橋の水のなかに沈めてありますから、もう一度行ってお取りなさい。」 獄卒はも....