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供侍
「供侍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
供侍の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
わいろ》をしながら、したたるばかりのしなをみせつつ艶《えん》に答えたのをきくと、
供侍が提灯をさしつけてきき尋ねました。 「目なし小路へ参るのでござりまするが、ど....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
げるようにすたすたと通りぬけました。金鋲《きんびょう》打った飾り駕籠のあんばい、
供侍らしい者を三、四名従えたぐあい、見ようによっては、二、三万石ぐらいの小大名が....
「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」より 著者:山中貞雄
左久馬、若侍五六を伴ってやって来たが、茶店の伝六とおふみを見て立ちどまる。左久馬
供侍に、 T「あの女、虫がついている喃」 その侍がハッ仰せの通り。左久馬が、 ....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
郎|左衛門尉長秀等以下夫々の座に着いた。広間の庭は、織田家の侍八百人余り、勝家の
供侍三百余と共に、物々しい警固だつた。一座の長老勝家、先ず口を開いて、織田家の御....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
色めき立った声と共に、いかさま馬上せわしく駈け近づいて来たのは、七八人の屈強な
供侍を引き随えた老職らしいひとりです。同時に馬上から声がありました。 「捕ったか....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ッ」 怒ったのも無理がない。もぐり大名との一言に、あの両名を筆頭にした七八名の
供侍達が、ばたばたと駈け戻って気色ばみつつ詰め寄ろうとしたのを、 「頭が高いッ、....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
」 「ふむ」 と、大作は、答えて、火薬の油紙包を、掌の上で、いじっていた。 「
供侍のみでなく、天下が――」 「さあ――」 「先生も、お喜びなされましょう」 ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
る。頼みにされている豊後介と、弓矢を持った郎党が二人、そのほかは僕《しもべ》と子
供侍が三、四人、姫君の付き添いの女房は全部で三人、これは髪の上から上着を着た壺装....
「源氏物語」より 著者:紫式部
納められたのを思い出して、女王もそれらの品々を使いに託した。荷を運んで来た僧や子
供侍が向かいの山の寺へ上がって行く姿が見え隠れに山荘から数えられた。雪の深く積も....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
「女子よ」と呼ぶ声が背後から聞こえた。
無言で振り返った娘の眼の前に、一人の
供侍を従えて、おおらかにたたずんでいる人物があったが、道服の下から括り袴の裾が、....
「栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
八、九年頃には歴史画が、そうまあ流行どすな、全国青年共進会に御苑の桜が咲き門外で
供侍が待ち、新田義貞と勾当内侍を描いた大和絵式のものを出品しまして先生のお賞めに....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を早めた。 「源三」と従者を顧みて、 「もはやこの辺りが、法典ヶ原ではないかの」
供侍の佐藤源三は、 「てまえも、そうかと存じますが――まだここらには、御覧の通り....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 お供の大女臈、小女臈、侍女、すべて蒔絵轅の美しい小輿であった。 さらに
供侍や、小者までも、晴れ着ならぬ者はない。当夜持参の嫁入り調度も、まばゆいほどな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
に似たようなものがあるという。 「ひかえろ」 道誉は喧嘩の中へ来て、まず自分の
供侍らを叱りつけた。 そしてすぐ、馬のかしらを曲げ、文観のそばへ来て馬を降りる....