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供述
「供述〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
供述の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間灰」より 著者:海野十三
いった。 「さあ、これでアノ庄内村の調室の模様がすっかり判るんじゃ。犯人村尾某の
供述を、警察がどんなに隠しても、わしには知れずにゃいないのじゃ。あとできっと丘先....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
死んだ夜の行動について、何んと思ったか一言も口を利か無かったのだ。その時の吉蔵の
供述はこうである。 「あっしは十時に店を閉めて、お由が留守だから久し振りで玉の井....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
ます。六階から屋上に通ずるドアーですか? 別に錠は下しません」 この宿直店員の
供述が終ると、喬介は他の八人の宿直員に向って、昨晩の事に関して今の
供述以外のニュ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
今度は反対に、下降して行く曲線として観察したのです。そして、いよいよその一語に、
供述の心理を徹頭徹尾支配している、恐ろしい力があるのを確かめることが出来ました。....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
れから書こうとするきわめて特殊な、そうして狭隘で一面的な文学観を読者の審判の庭に
供述する以前にあらかじめ提出しておくべき参考書類あるいは「予審調書」としてぜひと....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
う。しかし判決はもうわかっていますから、私はそれを待っていないつもりです。自分の
供述をすましたらすぐに帰ってくるつもりです。」
「なるほど。」とマドレーヌ氏は言....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
きたいと思うのです。勿論あの手紙は偽造であり、淡路君の経験も孔雀の陳述も、みな、
供述の微妙な心理から生まれ出たものに相違ありません。然し、幡江が淡路君の亡霊姿を....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
山口がかく認める以上は男女共犯説には絶対にマチガイがない。なぜなら、もしも山口の
供述する男が架空である場合には山口自身が犯人なのだから。以上が第一の限界です。 ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
氏は私を馬鹿野郎よばわりし三十万円出せといゝました。 羽山留吉(当時三十歳)の
供述 結婚の当日、夫婦の交りを一回だけ致しました。その時、しづは男女の交りの経....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
略)」と述べ、次の四点について不満をもらしている。※捜査主任は何故私に法廷でこの
供述書に書いてある事をひっくり返す様な事をしてくれるなといったか。――しかし大内....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
。町の人びとはみな、判事の決定を正しいとした。ああ。 十月二十七日―― 甥は
供述の仕方が下手だった。彼は、犯罪が行われた時には、パンとチーズとを買いに村へ出....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
うに、沿線各地点の模様を述べましょう。そして私は、それを一々各地に問い合わせて、
供述の真実であった事を立証させて頂けたら倖だと思います」 係官一同は、池内の立....
「城」より 著者:カフカフランツ
、夜間にはものごとを個人的な観点からより多く判断する傾向があります。陳情者たちの
供述が、それにふさわしい以上の重みをもちます。判断のなかには、陳情者たちのそのほ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
み上げられた。ついに検事総長が、犯人の無信仰についての一場の演説のあとで、反証の
供述を差し許すと、もう一度、法廷は混乱に陥り、そしてもう一度ベエコンは中心的争点....
「彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
審判事はなお、友田剛、下僕の仁兵衛、お種、お春を一通り取り調べて居ります。友田の
供述は先刻一寸判事が引用して居る通り、道子との肉体的関係に対しては絶対否認であり....