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依存
「依存〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
依存の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
して一定の変位を来たしている。そうして「いき」は正《まさ》にこの変位の或る度合に
依存するものであって、変位が小に過ぐれば「上品」の感を生じ、大に過ぐれば「下品」....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦争を阻止したのである。今日のナチス・ドイツに対する頑強な抵抗も、ドーバー海峡に
依存している。イギリスのナポレオン及びヒットラーに対する持久戦争は、ドーバー海峡....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
トが多過ぎるとかえって演技の質が落ちると主張する俳優はみずから自己の演技が偶然に
依存している事実を告白しているようなものだ。 このことはその反対の場合の、あら....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
たが、そのうち、ふと、誰かのいったことばを思い出した。 “欧米など、外国の工業に
依存していたのでは、日本にりっぱな工業が起るわけがない。はじめは苦しいし困るかも....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
騒ぎをひきおこし、気の弱い連中を毎回気絶させている次第であった。 中でも、かの
依存梟雄の醤買石委員長は、同じ民族人なる金博士の発明兵器による被害甚大で、そのた....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
老師は、腰がだるくて仕方がないが、立ったままでものをいう。 「何よりもまず、余が
依存いたすことは、老師の手腕と、この某国大使館における始末機関の偉力とですぞ。昨....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
せん。どうかわが国を救っていただきたい。九十九|路は尽き、ただ残る一路は金博士に
依存する次第である。金博士よ、乞う自愛せられよ」 有頂天になったネルスキー特使....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
のりだしたのは自然であるが、これを正規の復興に利用し、政党費までこの連中の新円に
依存しようという量見を起した政党の無定見、一時しのぎのさもしい根性、未来の設計に....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
仕方がないのだ。名物をつくるというのが大切なことで、温泉都市の賑いは、その名物に
依存せざるを得ないのである。 熱海市は大通りを全部鉄筋コンクリートにさせるとい....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
るまいと努めても、チャンと感じられてしまうから困る。ジャムプなどゝいう足のバネに
依存するスポーツとなると、足の毛が一本ぬけたぐらいの重量の変化がしつこく感じられ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
合主義からくる理由だったのである。エリザベスの生命のうえに、国のいっさいの組織は
依存している。彼女の治世の最初の三十年間では彼女の死は旧教の君主への譲位を意味し....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
詠めないのだといっている(『落書露顕』)のを受けついだ立場だ。二条派の『草庵集』
依存をたたいた後、正徹は誰によったかといえば、それはもちろん定家によったのである....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
とは、変化である。自然にはとても人間の世間に見られない変化が多い。すべてが運命に
依存しているかのごとく見えて、それでなかなか変化が多い。彼は静かに小川の底の泥の....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
価、中小企業者には重税、貿易政策においてはまったく計画性を持たず、特需、新特需に
依存をしておるのであります。 吉田内閣の農業政策を見るに、米は統制で抑え、肥料....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なるを確信するに至ったのである。 経済力が極めて貧弱で、重要産業はほとんど英米
依存の現状に在った日本は、至急これを脱却して自給自足経済の基礎を確立することが第....