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「依托〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

依托の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自転車日記」より 著者:夏目漱石
ず、微笑にあらず、カンラカラカラ笑にあらず、全くの作り笑なり、人から頼まれてする依托笑なり、この依托笑をするためにこの巡査はシックスペンスを得たか、ワン・シリン....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
いますから、そんな八百屋《やおや》のお余りを雇って、女の子はよしか、なんて下品な依托販売《いたくはんばい》をやる必要はないですよ。人間に独立心が発達してくると自....
食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
せん。私は東京の田尻市長が、市営の廉米を、纔かに一週間にして、市内の白米小売商に依托したような妥協姑息の精神を排斥したいと思います。 私は社会に常在する不幸無....
富岡先生」より 著者:国木田独歩
だとのことである。それから段々話しているうちに老人は死後のことに就き色々と拙者に依托せられた、その様子が死期の遠からぬを知っておらるるようで拙者も思わず涙を呑ん....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
く、万事に生意気で横柄で営利会社の社員とは思われない。 処によると村の青年団に依托して電燈料の集金をさせる様にして居るが、これも一つの手でこれに依って青年団の....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
るという事は思いもよらぬ、幸にその頃文部省は学事普及のため、年々尠なからざる教育依托金というを府県に配布していて、石鐵県も相当の依托金を貰っていたから、それを以....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
方《こなた》の顔のみ注視する体《てい》なるに、妾は心安からず、あるいは両親よりの依托を受けて途中ここに妾を待てるには非《あら》ざる乎《か》と、一旦《いったん》は....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
に旧君の名をもって旧家来の指令を仰ぎ、私《わたくし》にその宅に伺候《しこう》して依托することもあらん。 また、四民同権の世態に変じたる以上は、農商も昔日《せき....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
べのまがお》、宿屋飯盛《やどやのめしもり》、奇々羅金鶏《ききらきんけい》らの手に依托せられぬ。この道|幸《さいわい》にして年と共にあまねく世人の喜び迎ふる処とな....
食道楽」より 著者:村井弦斎
点で一同が困っている処だから、もしも大原君のような誠実無二の人が家庭教育研究会の依托《いたく》を受けて欧米の家庭教育を取調べてくれれば独《ひと》りその会のための....