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依拠
「依拠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
依拠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
生活であるばかりでなく努力の生活だ。人類はここに長い経験の結果を綜合して、相共に
依拠すべき範律を作り、その範律に則って自己を生活しなければならぬ。努力は実に人を....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
○演技指導の基本的な二つの型として、おもに演技をやってみせる方法と、おもに説明に
依拠する方法とがある。前者は端的であり成功した場合は能率的であるが、ただしこれは....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
、道徳的なるものの一般的標識は如何。それは如何なる条件にしたがい、如何なる法則に
依拠するか、かかる問いには終局的答えを与え得る。これが明らかとなって初めて、ある....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
ほど純直な童心をいたましめるものはないからだ。 彼は世界と人倫との究竟の理法と
依拠とを求めずにはいられなかった。当時の学問と思想との文化的所与の下に、彼がそれ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、これらの報告の筆者は、極めて適切にも、単なる年出生の結婚に対する未訂正の比率に
依拠するというのとは違う他の計算方法を採用したのであり、そして彼らの与える結果は....
「スポーツの美的要素」より 著者:中井正一
。もしそれが許さるるならば、従って各々二つの要素の上にスポーツのもつ快感の構造が
依拠することとなる。 4 競争性の快感。 競争性の意味は本質的に量的比較で....
「日記」より 著者:宮本百合子
さんと同一物に同様の見解を抱くとしても、彼女の普遍的観察の後に来るリーゾニングに
依拠したものとは、性質に於て全然違って来る。 幸、私の裡に、普遍的傾向、包括的....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
し、左母二郎に宝刀を摩替えられようとした神宮川というは古名であるか、それとも別に
依拠のある仮作名であるか、一体ドコを指すのであろう。信乃が滝の川の弁天へ参詣した....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
は、岩にかぶりついても達しなければおかないその希望は、なかなか実現しない。彼らの
依拠する旧式農法による生産高を現在の経済組織はみごとに裏切って行くのである。そこ....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
巧妙にしたのも一般であろう。昔の律令制定でも、明治の法典編纂でも全く外国のものに
依拠して、それがうまく運用されているのもまた同じである。 和算家は支那数学を巧....
「哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
史の上では、常識学派乃至スコットランド学派なるものがある。之は哲学的判断の最後の
依拠を常識に置くものであり、而も一定の既成判断内容としての常識的直観を最後の審判....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
う事は、考えてみれば妙な次第ではあるが、外国人とも交渉が少く、また主として漢字に
依拠した時代にあっては、それでもさして不都合を感ずる事なく、千数百年来それで間に....
「純情主義を想う」より 著者:小川未明
でなくして、一般の娯楽に供せんとする発意に外ならない。いやしくも、それ等の芸術に
依拠して、真の美感を与えよく芸術の使命を果すものありとすれば、それは、たしかに天....
「単純化は唯一の武器だ」より 著者:小川未明
り、芸術に於てもそうだ。複雑なる主義に、たとえば、政治に、経済に、既成の哲学に、
依拠し、隷属しなければならぬとするごときは迷蒙である。こうしたことによって何等か....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
選択を任すのは、自分に本当に忠実なものとはいえません。結局が自分です、自分に真に
依拠すべきです。 さて、私は今、人々を自分にしっかり
依拠するように勧め勧めてこ....