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価する
「価する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
価するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
違っていたかもしれない。しかし彼等がその主張に殉《じゅん》じた態度は、同情以上に
価すると思う。』と、云うのです。そこで私がもう一度、『じゃ君は彼等のように、明治....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
史もその国民には必ず栄光ある歴史である。何も金将軍の伝説ばかり一粲《いっさん》に
価する次第ではない。
(大正十三年一月)....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ピストルを用うる代りに新聞の記事を用いたとしても。
又
輿論の存在に
価する理由は唯《ただ》輿論を蹂躙《じゅうりん》する興味を与えることばかりである。....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
でございます。私としては、私が妻を愛している事を否定されるより、どのくらい屈辱に
価するかわかりません。しかも世間は、一歩を進めて、私の妻の貞操《ていそう》をさえ....
「富士」より 著者:岡本かの子
、理想をかの山に置いた。 女にだんだんもの心がつき、比較によって自分と他とを評
価する力が生れて、福慈岳の評判を聞いてみると、その秀でさ加減はあまりにも自分の資....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
、コロンブスが、クレオパトラが、南洋の土人達がですな、果して、今の我々と同価に評
価するかどうかですな……。」 氏の言葉を茲まで聞いて私は、氏がチントレットの画....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
な性質を剔抉している。また、それと同時に水の跡も証明しているんだ」まさしく仰天に
価する逆転だった。グワンと脳天をドヤされたかのように茫然となった二人に、法水はさ....
「断層顔」より 著者:海野十三
加えられたが、それは光るスポットで表示された。――その七つの曲線は、彼の健康を評
価する七つの条件を示していた。脈搏の数と正常さ、呼吸数、体温、血圧、その他いくつ....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
けはじめたのだ。ざまをみるがいゝ。滑稽だ。残忍な粋人の感情だ。妻に侮辱と嘲笑とに
価する特色を発見出来るようになって始めて惻々たる憐れみと愛とが蘇るというのだ。淋....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
墨を。」 「可いわい、一ツぐらい貴様に譲ろう。油断をするな、那奴また白墨|一抹に
価するんじゃから。」 十六 「貴方御存じでございますか。」 「ああ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
いつさいの付属品と装飾を取り去られたのちの正味掛け値なしの自分の姿を冷静に評
価する機会を持ち得たことはともかくもありがたいことであつた。 私はけし粒ほどの....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ればならないのだ。したがって、千人の普通の女をかちえる男はどうやら名声を博するに
価するだけだが、浮気女を一人でも手に入れて、完全にこれを牛耳ることができる男こそ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、牛種最も多く、その肥大なること実に驚くべきものあり。馬にいたりても一頭数万円を
価するものを有す。この日や春天清朗、軽風和日、野外の風光実に客懐を散ずるに足る。....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
唐無稽なりといい、猥雑野卑なりというたぐいの議論がしばしば繰返さる。しかも傾聴に
価するほどの名論は殆どなかりしなり。 ○久松座の再築落成して、千歳座と改称し、一....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
れを応身といたします。いま、Aさんは学力によって教授になれました。Aさんが教授に
価する学力、それは勉強の力によって得たのですから報身に当ります。 教授の位置、....